表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/351

横難横死と笑えない雑魚。 その⑥


「まあ、そんなことよりさ、お兄様。さっさとけっちゃくをつけるんだよ。あたし、お兄様につきあうのもあきてきちゃった」

「飽きたのなら、僕に構ってくれなくていいじゃないか。むしろ僕は誰からも干渉されないで生きていきたいと思うタイプだよ」

「そういうわけにもいかないんだよ。お兄様は今までいろいろな人たちをころしちゃってるんだから。干渉されないようにして、わるめだちするタイプなんだよ、お兄様は」

「……一理ある。いや、二、三理くらいあるかも」

「いちいちうるさいんだよ。ころすよ?」

「やってみれば?」


 その瞬間。

 僕の腹部に、強烈な一撃が決まった。

 ツヴァイちゃんのパンチだ。


「……おのぞみどおりなんだよ」


 ぐはっ。

 ヤバい。

 意識が飛ぶ。

 内臓が破裂する。


「おっと……そんな風に僕の挑発に乗っちゃっていいのかい?」


 僕はツヴァイちゃんの腕を掴んだ。


「関節技なら、どうかな!?」


 そのままツヴァイちゃんの背後に回り込み、羽交い絞めにする。


「……お兄様、そんなにあたしとふれあいたかったんだ?」

「いや全然。それだけは否定させてもらう」

「じゃあどうしてこんなことするんだよ?」

「関節技! 関節技だって! 全身が死ぬほど痛むだろ!」


 と言ってみて。

 僕は気付いた。

 なんか、手ごたえがない。


「ざんねんだけど、お兄様。ふつうのこうげきが効かなくても、かんせつわざ(サブミッション)ならこうかがあるかもなんて、かんがえが安直すぎるんだよ」


 ツヴァイちゃんが僕から離れる。

 ずるりと地面に落ちたのは――僕の両腕(・・・・)だった。


「あれ?」

「【切断(キル・ユー)】……だから言ったんだよ。きかないこうげきをわざわざしかけてくるなんて、あたしにさわりたかったとしか思えないから」


 ツヴァイちゃんの蹴りが僕の頭部を襲う。

 即死だった。

 そして、生き返った。


「まあ、そんなことよりさ、お兄様。さっさとけっちゃくをつけるんだよ。あたし、お兄様につきあうのもあきてきちゃった」

「……僕だって飽きてきたころだ。早く決着をつけたい。もちろん僕の勝利で」


 どうすりゃいいんだ。

 どうすりゃこの不死身の化け物を殺せる?

 僕はツヴァイちゃんを見た。


 ……あれ、待てよ?

 僕、何か勘違いしてるんじゃないか?


 白衣が元に戻るのなら(・・・・・・・・・・)治癒能力じゃないんじ(・・・・・・・・・・)ゃないのか(・・・・・)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ