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大人の足の心許なさに

作者: 灯花

最近、ふと心の中に言葉だとかイメージだとかが浮かぶ。

そういうことが、もう長いことなかったことにも気づいてなかった、ということにも気づく。

深い心の源泉が、少しずつ潤いを取り戻しているような気がする。


目に見える事象だけが、全てではないことを改めて感じる。


目の前で起こったことそのものよりも、それが沈み込んだ心の深淵で、どんな波紋が起こるのか、それはどんな揺れなのか、どんな音で、どんな味で、どんな香りなのか。

そういうものが私たちを作っている気がする。


目先のことに囚われないで、そのとき聞こえるほんの些細な音に波に、気づければきっと、総ては私自身になるのだろう。



寂しさの音は、色は、風味は。

いつかより、少しだけ大人になった私を奇妙に魅了する。そんな甘美さを、今、含んでいる。

私は、寂しさを手放したいとは、もう思わない。


大人の足の心許なさに。

けれど私は、どこか確かさを感じる。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 書こうとしていることは、大人(的なもの)vs子供(的なもの)、の観点から興味深いですし、おおくのかたが扱っている問題。 「もうながいことなかった~」というラフな書き方、自然な書き方から、良…
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