私と友人の出会いの物語
これは、主と友人が出会った学生時代からの話です。
「先輩とお付き合いすることになった!」
私は歓喜した。
私はこの出会いを一生感謝するだろう。
そんなお話・・・
私の高校選びのポイントはいかに、小・中学校のクラスメートと離れるかどうかだった。
私は一回志望校に落ちていたので、やけくそになっていたんだと思う。
入試当日、高校の前で待っているとき私は小説を読んでいた。
すると・・・。
「ねぇ、なに読んでるの?」
「え?
・・・・小説?」
私に話しかけてきたのは、知らない子だった。
私たちは話してすぐに意気投合し、試験が終わるたびに、私は彼女に会いに行っていた。
それから、三年間。
私と彼女は毎日のように一緒にいた。
彼女の部活が終わるまで待って一緒に帰ったり、高校から駅までの道のりを歩いて帰ったり・・・。
高校の卒業アルバムには、彼女のメッセージともう一人の友人のメッセージだけが書いてあった。
私たちは、それぞれ、短期大学と専門学校へ進学した。
それから二年間、忙しくて、毎日は会えなかったけど、時間が合えばいつもあっていた。
卒業後、就職した彼女とは毎日のようにメッセージを飛ばしあっていた。
彼女が就職して半年以上たったころから、彼女のメッセージが職場の先輩のことだらけになって行った。
思えば、そのころからその先輩にのめり込んでいたのだろう。
私は彼女の話を聞きながら、「こんな話が出来るなんて」と感動していた。
なぜなら、他人ののろけ話は聞きたくない!と言っていた彼女から恋愛相談を受けているのだから。
私には高校から付き合っている恋人がいたから、そのことも交えながら、話していた。
それから数か月、ずっと彼女の相談を聞いている。
その彼女から「先輩と遊びに行く」とメッセージが入った。
一度はお流れになったものだったが、先輩が車を出してくれて、遊びに行くそうだ。
その日の夜遅く、彼女からメッセージが入った。
「先輩とお付き合いすることになった!」