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即興小説  作者: 談儀祀
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永遠の愛玩人形

お題:臆病な監禁 必須要素:イヤホン

 犯人のその男は、とても臆病だ。

 私を連れ去るときは人目の付かない場所で、一人で私を拘束してきた。仲間を信用してないか、人望がないか。

 そして私を車に乗せると、入念に縛る。目隠し、手錠に足枷、猿轡。耳元につけられたイヤホンからは大音量のヘビメタが流され、指にまで糸を通される。私が武器を持っていないかパンツの中まで確認しようとしたときは本気で暴れた。そうしたらそれが怖かったのか、ポケットにないことで満足したのか車を走らせた。

 どれぐらい走っていたのかはわからない。耳元で流れる音楽のせいでそれどころではなかったのもあるし、途中で何度も方向転換をしたりしていたので、走っていた時間でどこに連れ去ったかわからないようにしたのだろう。

 しばらくして車を止めると、どこから持ってきたのか大きな柱のようなものに私の体を縛り付ける。きっと体をくねらせて暴れることを警戒していたのだろう。この時まで犯人は一切口をきいていない。

 柱を、そしてそれに縛り付けられた私を、おそらくは建物の中に連れ込んで、そこで改めて私の服を脱がせてきた。刃物を使ったがわかり、私の服は糸くず一つ残さず取り払われた。もはや動けない私が暴れることの何を警戒しているというのだろう。

 そして犯人は私に点滴を取り付ける。ぷすりと刺さった瞬間、私はとっさに薬を打たれたのだと思った。でも考え直す。ここまで臆病な男が、リスクを冒してまで薬品を手に入れることを考えるだろうか。答えはNoだ。おそらく生理食塩水のような液体を点滴しているのだろう、と私は思った。

 そして犯人は、私が体を冷やさないように布のようなものまでかける。排泄はどうするのだろうかと思ったが、彼はそこまでは思い至らなかったのだろうか。それとも何らかの対策を用意しているのかもしれない。

 そこまで私の準備を整えたところで、彼は唐突に席を外した。誘拐、なのだから当然身代金の相談なのだろう。とてもお金を用意できるとは思えないのだけど……。








 彼女はやけにおとなしかった。僕を臆病者だと思っているのだろう。

 そうだ、僕は臆病者だ。

 好きな女の子に告白一つできないような男だ。

 だから僕は彼女を監禁した。監禁して、もう二度と放さないつもりだ。

 どうか願わくば。








「この臆病な監禁が永遠に続きますように」

こいつのせいで投稿を速めたというね。最後の二行な。焦っていたとはいえ誤字率高すぎて処刑されそう。

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