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「今日は水色ジャージは着てないんだね?」
「き、着ません。あの時は非常事態で、だから、あんな・・・ダサ、ぃ、の、着てただけ、です」
あのジャージは叔母の家に置いてきた
ここには持ってきていない
「そうか、まあ、そっか。俺さ、あの時、やっと生きている人見つけたら、あの水色ジャージだったから、なんだかインパクト強くって」
あんまり水色ジャージって連呼しないで欲しいなあと蓮華は思った
「湊斗君、それくらいに、ね」
なかなか話が止まらないので、ルイが助け舟を出す
「あ、すみません、そうですね。なんかちょっと水色ジャージの子と会えた事に感動しちゃって」
蓮華とルイは「水色ジャージで感動って?」と思って目を合わせたが、何も言わなかった
「 すみません、俺、自分の気持ちばかり言ってましたよね」
「そうね」
ルイが笑って答えた
「あっ、しまった。名乗ってすらいない。ごめんね、俺は北村湊斗と言います」




