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「伊知地君、慎次郎君は?」
「あー、いつも通りバイクの手入れしてます」
「そう、なら、しばらくしたら来るわね」
頷く伊知地優を見やりつつ、蓮華に声をかける
「疲れたでしょう? ここに少し座って休んでね」
リュックを置いた隣にあるソファに座る蓮華
「えっと、えーっと」
何か言わなくてはと内心焦りながら身体を竦める
リビングにいる人達の視線が自分に集中しているのをひしひしと感じた
「あ、あの、京本蓮華です。よろしくお願いします」
立ち上がって頭を下げる
「自分から挨拶出来て偉いわね。自己紹介タイム・・・といきたい所だけど、数人揃ってないのよ。揃ってからきちんと皆を紹介するわね」
なんだかフライングしてしまったようで恥ずかしい、顔が少し赤くなる蓮華
その時、「どうぞ」という声と共に目の前のテーブルにお茶が出された




