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伊知地優と名乗った男性、30歳前後位だろうか
愛想は無さそうだが、真面目そうな印象の人だ
「おい、慎次郎、バイクの手入れするんだろ?」
優は慎次郎に向かって声を掛けた
「うぃーっす」
「じゃあ、この子、俺がルイさんのところへ案内しておくけど、いい?」
「よろしくっす」
二人の間で話がついた
「じゃあ、京本さん、一緒に来て下さい」
「は、はい。あ、あの慎次郎さん、ありがとうございました」
慌てて返事とお礼を言って、優の後ろについて行く
周囲を見回してみると、本当に大きな家だった
しかもかなり豪華な、いわゆる豪邸に見える
1階はガレージで、何台も高そうな車が停まっている
玄関部分を入るとすぐに2階に上がる階段とエレベーターがあった




