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もしバケモノという存在を知らなかったら、もし見ていなかったら、あのまま叔母・広海の家にいたかもしれない
いつ両親や叔母が帰ってきても良いように
3人とも何処かで生きていると信じたいし、そう願っている気持ちは嘘ではない
しかし、現実を見てみると、その希望や願いが叶うのは難しいとも感じていた
それでも諦めきれない自分がいた
諦めたら、そこで何もかもが終わってしまう、そんな風に思っていた
だから、叔母の家のテーブルに「無事でいます。他の生存者の方の所にいきます」という書き置きはしてきた
もし、万が一にも、生きてさえいれば、何処かで会えるかもしれない
そんな一縷の望みが蓮華にあったから
バイクが大きな家の前で停まった
慎次郎が振り向きながら言った
「はい、着きました、ここが俺達のアジトっす」




