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慎次郎のバイクに乗り、ルイがいる場所へと向かう
しかし、その道のりは平坦ではなかった
蓮華も自分の家、そして叔母・広海の家に向かって歩いていた時に周辺の状態は知っていた
度重なる地震や大雨により、道路も、建物も崩れ、酷い状態だった
山道も走れるバイクと言っていたが、大きな瓦礫が道をふさいでいたら、当然ながら通る事は出来ない
あちこち遠回りをし、なんとかバイクが走れる道を選んではいたが、それでも何度もバイクが上下に跳ね上がった
「こんな状態の道を通って迎えに来てくれたんだ」
心の中で蓮華は慎次郎に感謝した
本当は叔母の家から出るのを迷っていた
1億分の1以下の確率かもしれないが、両親や叔母が帰ってくるかもと信じていたから、信じたかったから
でも、それもバケモノを見てしまってからは一人で暮らす恐怖の方が勝った




