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「これが、バケモノの腕かあー」
部屋の中に戻り、窓に鍵を閉めた後、塊をじっくり眺めている慎次郎
吟味するように裏表と返しながら観察していた
スライムのように少しブヨブヨした感触がした
「うーん、骨とかはないみたいっすね」
「え、あ、そうですね、斬った時も骨とかは感じなかったし、もし骨があったら斬れなかったかも?」
蓮華の返答に、なるほどという顔で頷いた
「しっかし、キミ、蓮華ちゃん、凄いっすね」
「え?」
「数日前ここに来た時、ナイフが効くかもとは言ったけど、追い払うのに多少効果あるかなー程度だったんすよ」
「ええーっ?」
「まさか腕を斬り落とす猛者がいたとは」
そこまで言って笑い出す慎次郎
「だ、だって、怖くて、命懸けだったんですから」




