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家の中に入って玄関の鍵を締めてから、蓮華は慎次郎にバケモノと遭遇した時のことを語った
「そっか、それは大変だったっすね。まあ、無事で良かったっすよ」
「ルイさんが置いていってくれたナイフがなかったら、死んでたかもしれません」
「ナイフ、役に立ったんすか?」
意外そうな顔をする慎次郎
「あのナイフのおかげでバケモノの手みたいなとこを斬れたんですよ」
「斬った? バケモノを?」
「え。あ、はい。あの、斬った腕みたいなの、まだ庭にあります、けど」
慎次郎から真剣な顔でそれを見せてくれと言われた蓮華
部屋の中から、窓の外を指差した
「あの、ほら、アレです。なんか日に日に少しずつ小さくなってる気もしますが」
窓を開け、そこから庭に飛び出す慎次郎
驚く蓮華を気にもせず、バケモノの腕のような部分の塊を手に取った




