80/209
080
しばらく床にへたり込んでいると、少し落ち着いてきた
窓を閉めたまま外の様子を確認してみる
窓から見える範囲にバケモノはいないようだった
念のため、家中の窓から外を確認してみた
「い、ぃ、いないね、だ、大丈夫、大丈夫」
自分に言い聞かせるように呟く
床にあるバケモノの手のような部分の塊
このまま部屋の中に置いておくのは薄気味悪い
部屋の中にあったお盆ですくって、窓を少しだけ開け、そのままお盆ごと庭に放り投げた
少しだけホッとした
庭にあるのも気にはなるが、少なくとも部屋の中にあるよりはマシだった
その後も何度か窓から、庭に捨てたバケモノの手のような部分が動かないか、チェックしていた
切り取られた部分が動き出すかもしれない
大きくなってあのバケモノになったりするかもしれない
あのバケモノが戻ってきて、腕のような部分を取り返しに来るかもしれない
そう考えると落ち着かなかった




