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窓の隙間から、部屋の中に入ってきたバケモノの手のような部分
蓮華はナイフを振り回した
「来るな、来るな、どっか行ってよー」
泣きながら叫ぶ
振り回していたナイフがちょうどバケモノの手のような部分に当たった
そのままナイフを振り切るように動かすと、バケモノの手のような部分を切り落とした
ヌメヌメしたような、ドロドロしたような手に見える部分
それがナイフで切られて落ちたのだ
「いやーーーー」
切られたのはバケモノで、切ったのは蓮華だが、恐怖しか感じない
頭の中がパニックだ
とにかくナイフを振り回した
すると、バケモノは怯んだのか、窓の外に切られていない部分を引っ込めた
その瞬間に窓を締め、鍵をかける蓮華
バケモノはそのまま庭からゆっくりと出て行った




