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蓮華はそのままバケモノを見ていたが、ハッと気づいた
「ルイさんから渡されたナイフ」
あのバケモノが危険な存在だからこそ、ルイは蓮華にナイフを渡したのだろう
とにかく手に持っておかなくてはと、震える手でナイフを手に取る
しっかりと両手で握りしめた
その時、ふとバケモノがこちらに方向を変えた
「、、ひっ」
驚きと恐怖でおかしな声が出てしまった
バケモノには顔のようなものはなかった
もしかしたら目や口があるのかもしれないが、蓮華にはわからなかった
「こ、来ないで、あっちへ行けーー」
そう叫ぶが、バケモノはゆっくりとこちらに進んできている
恐怖で窓を閉める事も思い付かない蓮華
バケモノは窓の隙間から、手のような部分を入れてきた




