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「じゃあ、私達、帰るわね。じっくり考えておいてね」
「俺が来るまでに、結論出しといて下さいっす」
「・・・気をつけて、ね」
そう言い残して帰って行った
最後の“気をつけて”は、バケモノに対してのことなのだろう
バケモノとやらが本当にいるのか、いないのか
蓮華には判断がつかないし、わからない
ただルイと慎次郎の二人に対して、嫌な気持ちはしなかった
やっと会えた生きている人間
この世界で生きてるのは自分だけだったらどうしようと、ずっと思っていた
それが少なくとも、ルイと慎次郎を含め、13人いるのがわかった
この世界でひとりぼっちではない
それがわかっただけでも、純粋に嬉しかった
“ここ”に一人残って暮らすなんて考えていなかったし、そう思うのも怖い




