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大きなナイフをルイから受け取った蓮華
ふと、慎次郎のバイクをマジマジと見る
バイクについて詳しくないが、確かになんとなく普通のバイクとは違う気がする
その視線に慎次郎が気づいた
「ん? ああ、このバイクね、トレイルバイクってゆー、山道も走れるけど、公道も走れる相棒なんっすよ」
「相棒さん?」
「そ、元々バイク好きだったんすけど、こんな状況になって役に立つとは皮肉っす」
「道路も陥没したり、盛り上がったり、瓦礫落ちてたりと、普通のバイクじゃ無理だろうから、慎次郎君がいてくれて本当に助かってるのよ」
ルイの言葉にテヘヘと慎次郎が笑う
大きくてゴツイ感じのする慎次郎は、蓮華には威圧感を感じさせていたが、笑っていると大きなゴールデンレトリバーのような感じに思えた
20代後半か30歳くらいだろうか
ルイは蓮華の母親より少し若いように思えた
派手さはないが、落ち着いた感じのショートカットの美人だ




