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疑いの眼差しを向けてしまう蓮華
「そのバケモノはね、人間を食べるのよ。生きている人も、死んでる人も、ね」
「ええっ?」
「正確には口から食べるって訳ではないの。ドロドロした身体で包み込んで吸収してしまう、みたいな感じかしら?」
「吸収っつーか、取り込むっつーか、骨も残さずにバケモノの一部になっちまうんすよ」
慎次郎が言った
信じられなかった
まずバケモノと言う存在がいるという事が信じられないのに、人間を食べるなんて
「まあ、初対面の人間にそんな事を言われても、信じられないわよね」
「そっすね、俺も見てなきゃ信じないっす」
ルイが少しだけ慎次郎に視線を向ける
「もう、茶化さないの!」
「えっ、俺、マジっす、茶化してないっすよ」
「と、とにかくね、そういうバケモノがいるっていうのは事実なのよ」




