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「緑か青のドロドロしたバケモノ?」
「まあまあ、急にそんな事を言われても、見たことないと信じられないわよ」
慎次郎を少し制すようにルイが言った
蓮華が怪訝な顔をしていたのに気づいたのだろう
「んなこと言っても、事実じゃん」
少し剥れる慎次郎
「ごめんね、蓮華ちゃん。この子、ストレートにしか物事を言えない子らしくって」
ルイは微かに笑いを堪える
「あなた、もしかして、ここに来てからは殆どこの家の中にいた?」
「あ、はい、数日前に近くのスーパーとコンビニに行っただけで、あとはずっと家の中にいました」
「推測だけど、きっとそれが良かったのねー。あのバケモノに会わずに済んだのですもの」
「あの、本当にそんなドロドロのバケモノっていうのが、いるって事ですか?」
「ええ、本当よ。あなたが疑う気持ちもわかるけど、私達は事実を話しているわ」




