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とりあえずルイと慎次郎をソファのあるリビングに案内した
きょろきょろと慎次郎が周りを見回している
「この家ってあの貼り紙にあった“おばさん”のお家なのね?」
ルイが聞いてきた
「は、はい、父の妹で、耐震構造の家を建てて、何かあったらおいでって言われてて、それでここに」
「そう、ここに来るまでも大変だったでしょう?」
「自宅からも離れた場所にいたので、かなりの距離を歩いてきました」
ここで慎次郎が口を挟む
「その途中で、何か、見なかった?」
「い、いえ。あ、途中で男性に会えたんですが、すぐに亡くなってしまって」
「そっかあ、マジで見てないんなら、君はほんとラッキーだよ」
「あのー、何を、ですか?」
「だーかーらー、マジもんのバケモノだよ。緑っつーか、濃い青ってゆーかそんな色のドロドロしたヤツ」




