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「きゃっ、いたっ、何?」
突然の急ブレーキに、後ろに乗っていた佐藤ルイが悲鳴を上げた
「わ、すみません、ルイさん。でも、ほらあの娘が」
慎次郎の指差す先を見ると、女の子がこちらに駆け寄って来ようとしていた
あっという間に側まで走ってきた
「あ、あの、あの、わ、私、、、」
突然の事に言葉が出てこない蓮華
慎次郎と一瞬、顔を見合せ、優しくルイが話しかける
「大丈夫よ、少し落ち着いてね。とりあえずお名前聞かせてくれる?」
「蓮華、京本蓮華です」
「そう、蓮華ちゃんね。高校生かな?」
「はい、高校二年生です」
「○○町の家の門のところに貼り紙した子かしら?」
自宅から叔母・広海の家に向かう際に、両親が帰って来ることを想定して貼り紙をしていた
「あ、はい、そうです」
「会えて良かったわ。私は佐藤ルイ、こっちのガタイの良いのが木本慎次郎よ」




