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「・・・え?」
一瞬、ソレを見た時、理解出来なかった
自分と同じ高校の制服
右足は膝あたりから、ない
首があり得ない方向に傾いていた
黒い血の塊のようなものが付着していた
粉塵、埃、わからないけど、それらがたくさん積もっていた
なのに、その顔は見間違える事すら出来ない
梨々花だ
「、、、うそ、り、梨々花?」
呼んでみるが、返事はない
蓮華は立つことも出来ない状態だったが、なんとか梨々花のそばまで這って行った
「梨々花、梨々花ー」
何度も呼んでみた
身体はとても触れる状態ではなかったから、名前を呼ぶしか出来なかった




