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念の為、ドアのそばと門のあたりの2ヵ所に
「無事です。広海おばさんの家に行きます。7月22日、蓮華」
と書いて貼っておいた
わかりやすいように日付も入れておいた
もしかしたら両親が帰ってきて、見てくれるかもしれないと期待を込めて
風や雨で剥がれないよう、ビニールをかぶせ、ガムテープで頑丈に貼り付けた
「パパとママが無事で、これを見て迎えに来てくれます様に」
貼り付けた紙にお願い事をするように手を合わせた
なかなかその場から離れられなかった
生まれ育った自分の家、現状では今度はいつここに来れるのかもわからない状態
でも、立ち止まっていても、どうにもならない
「さ、行こう」
自分に言い聞かせるように蓮華は呟く
まだ朝の寒さが残る中、叔母・広海の家に向かって歩き出した




