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叔母の京本広海の家は車で10分の距離
歩くのには少し遠いが、大通りに出てまっすぐ進めば到着出来る
自宅は風が吹き込んできて、大きな地震にも、強い雨風にも耐えられそうにない気がした
「確か、広海おばさんの家の鍵、何かあった時の為にってリビングの引き出しにあった、はず」
一人暮らしの叔母・広海、万が一何かあった場合を想定して、兄(蓮華の父)に家の鍵を渡していた
「あった、これだ!」
蓮華は鍵をみつける事が出来た
もう一度、二階の自分の部屋に戻り、リュックを見つけた
その中に入るだけの着替えやペットボトル、食料品など必要なものを詰め込む
一通り詰め込んだら、家の中をゆっくりと見渡した
飾ってあった家族写真、三人で沖縄に旅行に行った時に撮ったものだ
スマホにも家族の画像は入っているが、スマホの充電が切れたら見れない
蓮華は飾ってあった家族写真もリュックに詰めた




