45/57
045
蓮華は二階の自分の部屋に上がってみる
部屋は壁に穴が開いた状態で、冷たい風が吹き込み、コンクリートなどの欠片や様々なゴミが溜まっていた
机や棚は倒れ、中身が床に散乱していた
この現状、どうにもならないであろう自体にショックが隠しきれない
「、、、こんなに、なっちゃったんだ」
力なく呟く
幸いな事にクローゼットの扉は閉まったままだった
その中から何着か服と引き出し部分にあった下着を取り出した
自分の部屋は外からも一部見えてしまう状態なため、一階に降りた
水道も出ないし、電気もつかない
災害時の非常用として常備してあった水、食料、携帯トイレなどを引っ張り出す
バスルームの棚にあったタオルをペットボトルの水で濡らし、着替えながら、全身を拭いていく
「つめたっ!」
思わず声に出してしまった




