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どれだけ泣いたのだろう
どれだけ叫んだのだろう
何もかもわからなくなり、座り込んでいた蓮華
少しづつ意識がハッキリしてきた
今の蓮華はスカートのポケットに入れてあったスマホしか持っていない
カバンは梨々花のそばに置いたままだったから
スマホの画面を見てみる
日付が7月20日13時過ぎになっていた
1日以上時間が過ぎていた
梨々花がいなくなり、蓮華は本当に独りぼっちになってしまった
「これ・・から、ど、しよ」
力なく呟く
「お家に、帰り・・・たい」
また涙が出てきた
「パパとママがいるお家に帰りたいー」
蓮華はその場に泣き崩れた




