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ふと見てみると、さっき行ったコンビニが完全に潰されていた
ほんのちょっと前にあのコンビニに入ったばかりなのに
あそこでお水を飲んで、タオルを持って来たのに
ほんの少しでも時間がずれていたら、自分もあの潰れたビルの下敷きになっていただろう
「、、、こ、わ・・い」
そう呟きながら、蓮華は複雑な思いもあった
あのコンビニの下敷きになってしまっていれば良かったのかもしれない
蓮華が見渡す限り、生きている人はいない
鳥の声も、虫の声すらしない
「梨々花ー、私、どうしたらいいの?」
隣の梨々花に問い掛ける
当然ながら答えは返ってこない
自分一人だけが生きているこの場所で、蓮華はどうしたら良いのか、本当にわからなかった
動けないまま、時間だけが過ぎていた




