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リビングの扉を開けて、ソファに座る
まだ他には誰もいないリビングに二人きりだ
「えっと、中田さんは中学生、なんですよね」
「あ、あの、樹里亜、で大丈夫です」
蓮華は高校生、樹里亜は中学生、そこまで年齢は離れていない
「じ、じゃあ、樹里亜ちゃんって呼んでも大丈夫ですか?」
「も、もちろんです。私も蓮華ちゃんって呼んでも良いですか?」
お互いのぎこちない敬語に顔を見合わせて笑ってしまった
「よろしくね、樹里亜ちゃん」
「こちらこそ、よろしくです、蓮華ちゃん」
樹里亜は可愛いというより、色白の肌に大きな目をした綺麗な女の子だった
「蓮華ちゃんが“ここ”に来てくれて本当に嬉しい。今まで皆、私より大人の人ばかりで、なんか緊張しちゃってて」
「わかるー、私も樹里亜ちゃんがいて良かったって思ったもん」
お互いに「ほんとだねー」と言いながら笑う
ほんの少しだけだが、普通の日常が戻って来たようで嬉しかった




