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「それと、いつ何があるかわからないから、寝る時も洋服のまま休んでもらってるのよ」


“ここ”も耐震構造の家なのだろう


家の中にいると地震の揺れはそれほど感じない


ただ、慎次郎(しんじろう)のバイクて“ここ”に向かう間にも何度も地震があった


何度かはかなり強い揺れで恐怖を感じた程だった


家の中にいても必ずしも安全とは言い(がた)い状況なので、ルイの発言は当然だと思った


「基本的に着替えるのはシャワーを使用した時のみで、その時に洗濯してもらうって形になっているわ」


「はい、私もそんな感じで暮らしてました。やっぱりとにかく節電で使わないようにしてたので」


蓮華(れんか)がそう言うとルイは微笑(ほほえ)んだ


「そうよね、蓮華ちゃんは自分でちゃんと考えて暮らしてたのよね。偉いわ、本当に感心するわ」


ルイに()められるのは嬉しいことではあるが、この状況で色んな事が今まで通り出来なくなり、沢山(たくさん)の事を我慢しなければならないのは当然の事だ


ルイは(おだ)やかで優しい人だと思うが、顔に疲れが(にじ)んでいるように感じた


同じ立場の人々の集まりであるはずなのに、ルイや慎次郎に当たり前の様に自分のわがままな要求をする人もいるのだろう


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