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一人ぼっちで生きて行くのは哀しくて、本当につらいことだ
そこにいる全員が一瞬言葉が出なかった
蓮華は高校生、大人と呼ばれる自分達ですら心が折れそうな時が何度もあった
まして蓮華は数日前にルイと慎次郎に会うまで、ずっと一人だったのだ
「そう、だね、俺も皆さんと出会えるまでずっと一人でいたので、本当に・・・大変でした」
北村湊斗がポツリと言った
多かれ少なかれ、皆“ここ”に来るまで大変な思いをしているのだ
「そう、よね」
ポツリと呟いたルイだが、空気を変えるように明るく続ける
「じゃあ、蓮華ちゃんの好意に甘えさせて貰っちゃおうかな。慎次郎君、いつも本当に申し訳ないのだけれど運ぶのはお願いしても良いかしら?」
「うぃーっす、了解っす。一度じゃ運べない量だったんで、適当に何回かに分けて運んできまーす。運び屋・慎ちゃんにお任せあれー」
慎次郎の明るい返事に周囲の空気も和んでいた




