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蓮華自身と慎次郎以外が驚いた
ごそごそとリュックから取り出して皆に見せる
「えっと、こんな感じのものなんですけど」
「それ、“ここ”で頂いてしまっても良いの?」
ルイが遠慮しがちに問いかけた
「はい、私、叔母の家ではこういう非常食は食べてなかったので、そのまま残っています」
「ざっと見ただけっすけど、かなりの数あったっぽいっす」
「叔母は大きな缶とかに入った嵩張るやつは邪魔だからと言って、なるべくコンパクトに収まるのを買ってました。だから、見た目より数はあるかもしれません」
“ここ”の状況もわからないままで来た蓮華
防災用保存食の正確な数を数えておけば良かったと後悔した
「でもね、例えば“ここ”がなくなった時とか何らかの理由で蓮華ちゃんが一人になった時、その、叔母さんの家に置いておけば、それでしばらくは暮らせるのよ?」
蓮華は静かに首を振った
「もう、一人ぼっちでいるのは・・・」




