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「情報として全員にそういうものがあるという事を共有したのだけれど、それが悪かったのねえ」
ルイの顔がどんどん曇っていった
「慎次郎君がお米や常温で日持ちするような食品を持ってきてくれてたから、防災用保存食には手をつけていなかったの。なのに」
慎次郎が明らかに不快そうな顔になった
「あいつら、その防災用の食べ物を3人でぜーんぶ食べやがった」
「ええっ!?」
驚いて声が出た蓮華
「だ、だって、他に食べる物あるなら、防災用のはいざって時まで取っておいて、食べないんじゃ?」
「3人は最初は『食事の量が足りない』とか騒いでいたけれど、途中からそんな事を言い出さなくなって、さすがにこの状況だし、理解してくれたと思っていたの」
哀しそうな表情で語るルイ
「まさかこんな状況の中、毎晩、お酒飲んで、防災用保存食を全部開けて食べてしまうなんて、思いもしなかったわ」
「お酒ーー?」
驚いた蓮華がつい叫んでしまった




