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「ゲーム事件から少し経った頃、今度は慎次郎君にある要求をする人達がいてね」
ルイは右頬に手を当てながら話す
「如月あかりさんと、姫宮美桜 さんが、お化粧したいから、口紅やファンデーション、マスカラ、とにかくフルメイク出来るようなのを持って来てくれと言い出したのよ」
高校生の蓮華もメイクするのは好きで、休日にはメイクして梨々花と遊びに行っていた
でも、こんな状態になってからはメイクなどしていない
そもそも、メイク道具は家に置いたまま叔母の家に行っていた
「慎次郎君がバイクで必要な食料品とかを運んでくるから、だったら、お化粧品も簡単に取って来れるでしょ、って言われてしまって、ね」
少し溜め息をつくルイ
「ずっと“ここ”の家の中にいるし、出たとしても敷地内のみ。メイクする必要はないし、毎日メイク落とすのにもクレンジングや洗顔料、お湯や顔を拭くタオルが必要になるのに、ね」
ファンデーションや口紅は水だけでは落ちない
しかも、自分で取って来るのではなく、慎次郎に取って来させようとするとは




