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「この家に来たばかりで、どこの部屋かもわからないわよね、当然よね。本当にごめんなさいね」
ルイが再び謝ってきた
謝罪の意味がわからない蓮華が戸惑っていると、湊斗と優が説明してくれた
「ルイさん、蓮華さんがこの家に到着したばかりっていう事実を、うっかり忘れてたそうですよ」
「京本さんがこの家のこと知ってると思い込んでて、中田さんを部屋まで送るようにお願いしたらしいです」
二人とも笑いを堪えている様子が伺える
「だ、だって、なんか蓮華ちゃんって前からこの家にいたような気がしちゃってて、年齢の近い蓮華ちゃんが送った方が樹里亜ちゃんも気を使わないで済むかと思ったのよー」
ルイが湊斗と優に向かって叫ぶ、いや、言い訳していた
「いやー、参ったっすよ。来たばかりの蓮華ちゃんにわざわざ頼むから、ルイさん、何か蓮華ちゃんに聞かれたくない話でもするのかと思って身構えてたっすよ」
慎次郎が笑いながら追い討ちをかけた
「そんな秘密の話、ありませんっ」
ルイはそう言い切った




