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笑わない様にと、周囲を見回して気を逸らしてみた蓮華
そこで具合が悪そうな中田樹里亜に気づく
そっと樹里亜に近付いて、小さく声を掛ける
「あ、あの、具合悪そうですけど、大丈夫ですか?」
その言葉に樹里亜が顔を上げた
「あ、なんか、少し、頭が痛くて」
「顔色も悪いみたいだし、横になって休んだ方が良くないですか?」
樹里亜はなんだか遠慮しているように見えた
もしかしたら全員で集まって話し合っているのに、自分の体調不良で迷惑をかけたくないのかもしれない
そう思った蓮華は佐藤ルイに言う
「ルイさん、すみません、中田さんの具合が良くないようなので、休ませても良いですか?」
「え、あら、やだ、ほんと。樹里亜ちゃん、大丈夫?」
「ご、ごめんなさい、だ、大丈夫です」
「青い顔してるし、樹里亜ちゃん、休んだ方が良いわね。蓮華ちゃん、悪いのだけど、部屋まで付き添ってもらえるかしら?」




