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「すみません、俺がやってみても良いですか?」
北村湊斗が前に出た
ルイからナイフを受け取り、バケモノの塊に刃を当てる
すると、すーっとナイフが入った
周囲からおおーっと歓声のような声が上がった
しかし、せいぜい深さ2~3センチ程度の傷をつけられただけで、切断には至らなかった
その後、蓮華を除く全員がナイフを手に塊に向かった
何人かは嫌がる者もいたのだが、ルイにお願いされ、渋々(しぶしぶ)ナイフを手にした
結局、湊斗が数センチ斬れた以外、誰も傷ひとつ付けられなかった
「蓮華ちゃん、斬ってみてくれるかしら?」
渡されたナイフを手に、塊に向かい合う
すーっとナイフが入ると同時に、塊は真っ二つになった
蓮華により切断されたのだった
「うわ、本当に斬れた」「凄い、何、あれ」そんな声が周囲から上がった




