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「まあまあ、田村さん、そういう言い方をしなくても、ねえ、高校生のお嬢さんなんですから」
髭のイケオジの西園寺恭介が止めに入った
イヤミな禿げおじさんの田村新一は不服そうな顔をしながらも、「ふんっ」と言ったっきり口を閉ざした
「ご飯も炊けますし、簡単なおかずなら作れます。・・・母とたまに作ってました、から」
蓮華はそれだけはきちんと伝えた
ご飯を炊くのは女性の仕事とは思ってもいないが、何より“おじさん”の思い込みで決めつけられるのは嫌だった
「確かにこの状態で一人でいたら、ご飯を炊いて食べようなんて思わないよね。正直、それどころじゃないだろうし」
「本当にそうですね。今日まで一人で過ごしてたなんて、なかなか出来る事じゃないですよ」
伊知地優と北村湊斗が蓮華に味方した
「そーっすよ、蓮華ちゃんはちゃんとやってたっす。しかも、バケモノを撃退しちゃった強者っすよー」
木本慎次郎がそう言った途端、全員の視線が集中した




