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「あーつーいー」

京本蓮華(きょうもとれんか)は思わず呟く

真夏の都内某所はアスファルトの反射熱もあり、45度を越えている

「仕方ないって。もう日本の夏は40度は当たり前なんだからー」

クラスメイトの梨々花(りりか)が答えた

同じ高校に通う2年生だ

「暑さだけじゃないよね、なんか地震とか、津波とか、山火事とか色々あるもんね」

蓮華が言うと

「そうそう、先月も○○県で大地震起きたし、○○県は地震と津波、○○県は山火事また消えてないんでしょ？日本どころか、地球もヤバいんじゃなーい？」

梨々花が笑いながら言った

都内に住んでいる高校生の蓮華や梨々花にとり、地方での災害は結局は他人事でしかなかった

この数年の日本は春夏秋冬という四季はなくなり、灼熱の暑さの夏と極寒の寒さの冬を繰り返す夏夏冬冬の二季となっていた

「あーあ、雨でも降ってくれたら、少しは涼しくなるのになあ」