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黒板に巣くうもの

作者: 霜月一条

「うわぁ~自然が少ないお花畑だな」

「たしかに、花が数本、木も数本、チョークの色だけで彩られている。」

 あたりを見渡しながら、彼は言った。

「にしても、まぁ子供だもんな」

「けれど、この景色をきれいにする大会があるんだって」

「うれしいけど、つまらないところに目がいくんだな」

「まあ、いいじゃん。こっちにとっては得なんだし」

「そっか。」


 ある小学校には、七不思議と少し違うこんな都市伝説がある。

『全学年の黒板は真夜中になると、黒板に書いた生き物が黒板の中で動き出す』

 一見、普通の七不思議に思えるが七不思議ではなく都市伝説と言われる理由がある。

 それは、まだその都市伝説が七不思議と呼ばれていた頃である。

少年少女の三人組が、真夜中にその都市伝説が本当かどうかを確かめるため、夜の学校を探検しているときだった。三人の一人が見たのだ。

 三つ目の巨大な生き物が黒板から出るところを。

 その三人は、翌朝から行方不明になったそうだ。

 あなたの学校の黒板も夜には、黒板に書いたバケモノが黒板の中で徘徊しているのかもしれない。

「今日も、遊び足りない。それじゃあ今日は誰を黒板に引きずろうか」

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