表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/125

班決め

 クラスの連中が俺を見てくる。

 これだけ人数がいる中で能力が成長、そして魔法の素質もないと思われているからだ。

 そして今、青い胸当てを付けた兵士がある程度の強さに分けている。

 その班の分け方についてだが、新しく作られた冒険者制度を使って班決めを行うそうだ。


「カードを作成中だ、しばらく待て」


 冒険者カードはランクによって色が変わる、というのはこれまで通りだ。だがこの冒険者カードは冒険者制度の改定により新しく新調された。

 なんと、倒した魔物の魔力を吸い取るのだ。

 これには俺もびっくりだ、なんてものを作ってしまったんだマールボロ。

 そしてA以上のランクアップにはある一定以上の魔力の吸収が必要になる。

 同じ魔物を倒し続けてもダメだということだ。


 俺の冒険者ランクはYとかいうよくわからないランクなのだが、これは偉業を成し遂げた英雄のみが許されるランクという扱いになっているらしい。

 もちろんこのランクのカードは出せない、全国で冒険者カードは統一されているのでここで新しいカードを作らせてもらおう。


「出来たな。ふむ、最高がSランク、最低がCランクか」


 作るの早いな、Dランクとか絶対俺じゃん。

 兵士が持ってきたカードを見るにSランクは数人居るらしい。

 ちょいまち、Cランク俺一人だけじゃね?


「これが君たちの冒険者カードだ。受け取れ」

「おお! 銀色だ!」


 チャラ男くんがカードを受け取った。

 マジか、ファイアマスターってそんなに強いのか。


「……Bランクか」

「そういや今村の能力って『言語理解』だったな、俺のランク教えてくれよ!」


 言語理解は便利だな、文字が読めないこいつらにとってはかなり便利な人材になるだろう。

 ってことはBでも色んなことに使い回されるな。


「……えーっと銀がS、銅がA、赤がBだよ」


 へー、Bから下ってこういう色なんだな。

 カードの色は裏側だけだから色によって見にくいとかは感じない。

 どうせだから聞いてみようか、この緑色のカードのランクを。どうせCだろうけど。


「今村くん、俺は?」

「Cだよ、一人しかいないんだからわかるでしょ」


 なんだこいつ、便利だと気づいた途端に態度でかくなりやがって。

 お前は使い潰される運命なんだ。戦闘には参加しないだろうからな。


「それではSランクの者、Aランクの者、Bランクの者に分かれてください」


 Sランクとか優遇されるんだろうな。

 そしてナチュラルに俺をハブるな、泣くぞ。


「俺はどうすればいいですかね?」

「お前か……Bにでも混ざっていろ」


 偉そうだな、我Yランクぞ? 最弱にして最強だぞ?

 最弱で最強だけど幻想殺しは持ってない。無効化魔法とか手に入ってない。


「わかりました」


 カードを握ってBランクの集団へ。

 みんながこっちくんなって目で見てくる、あれか、こいつとだけは組みたくないってことか。

 俺の居場所はどこ? ここ?


「神裂はCランクだろ」

「Bランクに混ざれって言われてさ」

「チッ、迷惑かけんなよ」


 あ? こっちのセリフだこの野郎。

 あからさまに舌打ちしやがって、俺と組めば生き残る可能性上がるんだぞ。

 何かあっても助けてやらんぞ。まあ先生以外助ける必要性を感じないんだがな。

 そういや先生のランクはなんだ?


「こちらで決めさせてもらう。Sランクの五人はそのまま、Aランクの二十五人は五人ずつの班を作れ。Bランクの九人……とCランクの一人は二つの班を作れ」


 そういやCランクも居たなぁ、って顔だ。

 いますよ、僕Cランクですよ。


「わ、私はどうすればいいでしょうか?」

「お前はBランクのどこかの班に混ざれ」

「わ、わかりました。同じ赤いカードの生徒達ですね」


 あ、先生もBランクなのか。

 だがなぜ先生を頭数に入れなかった……?

 考えても仕方ないか、同じ班に誘おうかな、唯一心を許せそうな人だし。


「先生、組みませんか」

「神裂くん……はい、組みましょう」

「なんで神裂なんかと組むんだよー」


 神裂なんかってなんだ。いい名前だろ。神裂、とってもかっこいい名前だ。中二病臭いけど。


「はい、では先生の班と残りの班に分かれましょう!」

「組もうぜ」

「おう」


 男は男で固まったな。もちろん今村は男組。

 だとすると女が増えるのか? やめてくれ息苦しい。

 Bランクの男女比は七人男子、三人女子だ。

 五人の男子が固まってしまったので、こちらの班には女子が三人来ることが決定してしまった。

 もう一人の男ぉ、仲良くしようぜ。


「よ、よろしく……」

「よろしくお願いしますね! 相良さん!」


 このギャルゲの主人公みたいな髪で目が隠れた暗いやつの名前は相楽というらしい。

 下の名前がわからん、相良って呼ぼう。


「えー、相良と神裂とか最悪なんですけど」

「それな」

「……」


 女子は二人が仲が良くて一人があまり馴染めてないようだ。

 地味系高校生が三人、ギャル二人、先生一人。なんてカオスな班だ。


「班決めは終わったな。ではお前達に貸し出す部屋へ案内させてもらう」


 部屋か。氷霧亭の部屋より綺麗だったりするのかな。

 でもクラス転移の召喚者だからなー、優遇されるよな、当然だよなー。


「Sランクは私に、AランクとBランクは隣の兵士について行ってください」


 あ、誰だっけこのイケメン。リ、リビアル? そう、リビアルさんだ。

 リビアルについて行くのがS、それ以外が補助役の兵士か。

 俺たちBランク(俺はCランクだが)は青い兵士について行き、部屋まで案内されるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ