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-初めての恋の星は眩く輝く-

ある中学生の少年・渡辺 楓太がある少女と出会い、恋をする物語。でも、その恋の中、彼にも悩むことが色々あって・・・

 ある夏の日の放課後、教室には俺と女の子が1人、お互いに向かい合っている。

 俺は勇気を振り絞って俯いている彼女に消えそうな声で言った。


「好きです・・・・・・よかったら付き合ってください・・・・・・!」


 彼女は少し驚いたように目を見開き、顔を赤くしながら言った。


「えっとね・・・・・・・・・」




 今年から中学生になる俺、渡辺楓太は、ドキドキしながら入学式を終え、教室に向かっていた。

 1年2組、1年間このクラス、この30人ほどのメンバーで過ごしていくことになる。そー思うと、単純な俺は楽しみでしかたがなかった。

 クラスには小学校の頃からの友達が2人いた。朝のHRが始まるまでの間、俺たちは仲良く喋っていた。


「今日から中学生かぁ。みんなと仲良くなれるといいなぁ。」


「お前だったら余裕だろ。」


「いやいや、わかんないよ?」


 そんな友達の会話をきいていると、


「これから朝のHRを始めまーす。起立!」


 教室のドアが開かれ、担任の小林という新任の先生が入ってきて言った。

 クラスのみんなは起立し、緊張しながら礼をし、着席した。


「みなさん、おはようございます!今日からみなさんの担任になることになった小林と言います。よろしくお願いします。」


 小林先生は丁寧にそう言った。

 俺の小学校からの友達の1人、山本は、満面の笑みで、


「よろしくお願いしまーーーす!」


 と大声で言い、笑いをとっていた。




「んあーっ!もーすぐ夏休みじゃん!中間テストの結果なんて忘れてはしゃごーぜー!」


夏休みまで後2週間となった1年2組の教室では、中間テストが悪かった山本が叫んでいた。


「落ち着け馬鹿。お前は勉強しろよ。」


 俺は山本の後頭部をスパーンと引っぱたいて言った。

 そんなことを言う俺の中間テストの結果は、5教科合計453点となかなか満足のいく結果だったわけだが・・・


「なぁ!俺に勉強教えてくれよー。たーのーむーよー。」


やっぱり来やがった・・・こいつ腐ってやがる・・・。そー思い、嫌そうな顔をしながら、


「しかたないな・・・。1日だけびっしばっし教えてやろう」


と俺は両腕を腰に添え、どやぁ!という感じで言ってやった。

山本は、


「さすが渡辺ー!神だ!神だあああ!」


などとギャーギャー喚いている。

まぁ、1人くらいなら教えられるか、と思っていたら、


「山本に教えるなら俺にも教えてくれよ。」


ともう1人の小学校のころからの友達、中村は言った。

えー!やりたくねーよー!めんどくせー!そう思ってしまったが、ひいきはよくない!でも、これもしかたない!気合でなんとかするぞ!そう決意して俺は、


「もちろん!覚悟しな!」


とドヤ顔で言ってしまったのだ。


 そんなこんなで夏休みに入った俺たちは、各自宿題を終わってから勉強会をしよう!ということになっていた。

俺は夏休みに入ってから1週間ほどでほとんどの宿題を終わらせて気楽に夏休みを満喫していた。

そんなのんびりまったりしていた俺にメールが来た。

送信者はことり。

その子はクラスは違うけど小学校のころから仲の良かった女の子だ。

俺はそれを見た途端、舞い上がってしまった。

おうおう、夏休みの真っ只中になんだなんだー?

と馬鹿なことを考えながらメールを開いてみると、メールには

「明日暇?一緒に遊ばない?」

と2行だけ、簡単に書かれていた。

でも、俺はまさかこんな事が起こるなんて思っていなかったので、

幸せだ!夏休み中にこんなイベント・・・ラブコメか!

などとまた馬鹿な事を考えながら、

「もちろん!どこに行くの?」

とメールを返していた。




「ん・・・」


 俺が目を開けると自分の部屋が妙に明るい。

さっきまで夜だったはず・・・

そー思いながらカーテンを開けてみると、太陽が眩しい。

どーやら俺はいつの間にか寝ていたらしい。

昨日、ことりとの約束の予定を決めてそのまま寝てしまったのだ。

 俺は寝起きで重い瞼を開けながら時間を確認した。

11時半。

たしか待ち合わせの時間は13時のはずだ。

今から急げばまだ間に合う。

そー思いながらフラフラした足取りで準備をし始めた。




 待ち合わせ場所はとある駅。

俺はそこに12時半頃に着いた。

少し早かったかな・・・

なんてことを考えながら待っていると、10分ほど経った頃ことりの姿が見えた。


「こんにちは!待った?」


ことりはそう言いながら満面の笑みを見せた。

やばい超かわいい・・・何この生き物、守りたい!


「こんにちは。待ってないよ、さっき着いたところ。」


俺は心の中で思ったことが表にでないように真面目っぽく言ってみせた。


「そっか!ならよかったよ〜!それじゃあ行こうか〜!」


ことりは俺の手を引いて駅の中に走っていった。




「うわー!かーわいいー!」


俺が今いる場所は近くにある動物園。

夏休みなだけあってなかなか混んでいた。

でも、そんな中でもことりははしゃぎにはしゃいでいた。

とても楽しそうで、見ているこっちも楽しい気分になってきた。


「ねぇねぇ!見てよ!このパンダ!おっさんみたいなポーズしてるよ!」


そこには休日の父親のような格好をしたパンダが1匹。


「ほんとだね。きっとこの中のお父さんなんだよ。」


なんて適当な事を言ってみると、


「そーなの!?そんなこともわかるなんて、すごいね!」


何本気になってるの!?かわいすぎるよ!


「冗談だよ。本当だと思ったの?」


ちょっと意地悪かな?と思いながら言ってみた。


「だ、だよねー!いやぁ、やっぱりそーだと思ってたんだ!」


ことりは目を泳がせながら言った。

こ、この子天然かしら・・・でも、それもかわいい!


「そ、そっか。」


俺はもー流すしかなかったのだった。




 ことりと過ごす時間は楽しくて、幸せな気分になるものだった。だから俺は気づいてしまった・・・・・・。

 きっと俺はことりのことが好きなんだろう・・・・・・と。

 でも、この気持ちを伝えてしまっていいのだろうか・・・?

 伝えてしまうと関係は大きく変わってしまうはずだ。

 それがとても怖かった・・・。

 俺はことりが好きという想いをしばらく心の奥にしまっておこうと考えた。

 でも、そんな考えは少し甘かった。

 そー思い知らされたのは、ことりと動物園に行った日からしばらくした日、山本と中村と行う勉強会でだった・・・・・・。




「おはよー諸君!山本様の降臨だー!」


朝から俺の家にうるさいくらいの山本の声が響いた。

俺は耳を塞いだ。

中村も同じ対応をとる。


「なんだよー!お前ら元気ないのか?ほらほら、俺の元気分けてやんよ!」


やっぱり今日も山本は元気だ。


「朝からうるせーよ!こっちは寝起きなんだよっ!」


そー、俺はさっき起きたばかり。

ぐっすりと寝ていたら突然家のチャイムが鳴り、山本たちが現れたのだ。


「じゃあ、勉強しようか!」


俺のその言葉を合図に各々机に教材を広げ、わからないところを俺が説明したりしながら順調に勉強を、進めていった。

3人が一区切りついたところで、休憩をとることになった。

時間は16時、始めたのは10時なので6時間も勉強していたことになる。

この2人、思っていた以上に忍耐力あるな

そー思いながらお菓子を出していると、


「ねぇ、渡辺は好きな人いるの?」


「お!俺も気になるな」


山本と中村がいきなり聞いてきた。


「え、そ、そりゃあいるけど・・・2人は?」


これはいち早く話題の的をそらさなければ。

そー考えて質問を返した。


「あー、俺、いるよ?」


答えたのは山本。

そーなのか・・・やっぱりな、いそうな顔してるもん。


「俺はいねぇな。」


続いて中村。

おー!これも予想通りだ。


「そーなのか。」


よし、これで話題を切り替えれば・・・!


「そーいえ・・・」


「渡辺の好きな人って誰だよー。俺が言ったら言うか?それで言うなら俺は言ってやるぞ!」


こいつ・・・被せてきやがった・・・しかも核心つく質問・・・。


「あ、あぁ、それなら平等だな。いいよ。」


もーどーにでもなれ。

そー思って答えた。


「おー!なら、俺からだな!」


やっぱりこいつテンション高ぇな。

でも俺はそんな事を考えている場合ではなかった。


「俺が好きなのはことりちゃんだよ!意外だろ?」


嘘だろ・・・俺は唖然としながらその言葉を聞いた。

山本もことりの事が好き、そーなると俺たちは敵同士になるのか。

ここは嘘をつくべきなのか・・・

でも、嘘をついて変に噂が広がるとあまりよくない。

だから、俺は本当の事を言うことにした。


「そーなのか。俺が好きなのもことりだよ。」


それを聞いた山本は目を大きく見開き、


「ま、まじかよ・・・。」


と震えた声で言った。

中村は少し驚いていたが、おもしろいことを聞いた、というような顔で、


「へー、何?お前ら敵同士なの?」


なんてことを言いやがった。


「どーだろうね。でも、俺は負ける気はないよ。ことりは俺が貰うから。」


山本は少し楽しそうにそう言った。


「そっか。なら、俺も負ける気はないからね。ことりは渡さないよ。」


俺は震えた声でそー言った。




 その日はお菓子を食べ終えたところで解散した。

だが、とても面倒くさいことになった。

俺は山本を敵に回したくない。

理由はいくつかあるが、1つは山本がコミュニケーションをとることに長けていること。

1つは俺と山本が親友であること。

でも・・・でも・・・そんなことなんてどーでもよく思えるほどことりの事が好きだった。

だから、俺は決めた。

チャンスがあればこの気持ちを彼女に打ち明けよう、と。




 その日は、思ったより早く訪れた。

夏休みが明け、2学期が始まって数日経ったある日、係の仕事で 俺とことりはたった2人で教室に残っていた。

これはまたとないチャンスだ・・・

今言わなきゃ手遅れになるかもしれない・・・。

焦りながら俺は席を立った。


「どーしたの?もー終わったの?はやいねぇ。」


彼女は今日ものんきで楽しそうだ。

彼女は嫌がるかもしれない。

でも言うんだ。

そー決めたんだから。


「あのね・・・君に話があるだ・・・」


「ん?なぁに?」


ことりは席を立って俺の目の前までスキップしながら歩いてきた。


「俺ね、ずっと前から君のこと好きだったんだ・・・だから・・・」


 俺は勇気を振り絞って俯いている彼女に消えそうな声で言った。


「好きです・・・・・・よかったら付き合ってください・・・・・・!」


 彼女は少し驚いたように目を見開き、顔を赤くしながら言った。


「えっとね・・・・・・・・・」


「実はさっき山本君にも告白されたんだ・・・。」


 そんな・・・1歩遅かった・・・。

俺はもっと早く言うべきだった、と後悔した。


「でもね、こー答えたの。私が好きなのは渡辺だから、ごめんね。って」


 それを聞いた時、俺は夢でも見ているのかと思った。

 ことりはさらに顔を赤くし、


「だから、こちらこそ。こんな私なんかでほんとにいいの?」


 と、上目遣いで言ったのだった。

口から心臓がとび出るかと思うほどかわいかった。

俺は、嬉しすぎて声が裏返ったが、


「もちろん!君こそ俺なんかでいいの?」


と答えて、聞き返した。

 ことりは嬉しそうに笑い、


「当たり前じゃん!私はずっと前から君が好きだったんだから。」


そー言ったのだった。




 その日の夜、俺はベランダに出て夜空を見上げていた。

 その時の彼女の声、笑顔を俺は一生忘れないだろう。

 これからもっと楽しくて幸せな日々が始まるんだから。

 俺は確信を持ってそー思った。

 その確信を嘲笑うかのように星々は光るのだった。


今回初めての投稿になります。

小説なんか書くのは初めて!

でも、書いてみたいなと思って書いてみました。

文の構成もグタグタでわからないところも多々あるかもしれませんが、見逃してくれるか指摘してくださるとありがたいです。

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