表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼロのダンジョン、進化中!  作者: 真弓りの
ダンジョン改良

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/320

明日に向けて、戦力増強!

俺達はマスタールームに移って晩メシを食いながら、ダンジョンの人員配置を再確認する。


子供達が来た事で、カフェは人手が余ったから、シルキーちゃん達のうち、2人をダンジョン内の店の売り子に回す。


それでもやっぱり売り子が足りない。


「シルキー召喚するか…でも、売り子さんはバラエティに飛んでた方がいいかな…」


ゼロはそう呟きながら、ダンジョンコアに手を伸ばす。


「あ、新着情報入ってる」


そうか、今日は朝からバタバタしてて、新着情報も見ていなかった。


…ていうか、ブラウのステータスも、昨日召喚出来るようになったモンスターのラインナップすら見てねぇ!


すぐさまダンジョンコアから流れる新着情報をチェックだ。


『ゼロのレベルが上がりました』


『ゼロが、新たなスキルを入手しました』


『ゼロが、新たな称号を入手しました』


『条件を満たしたため、新たなモンスターが召喚可能となりました』


『分裂によりスライムが3匹、ポイズンスライムが6匹増えました』


………


『条件を満たしたため、ダンジョンのレベルが上がりました』


ええっ!?

ダンジョンにレベルとかあるのか!?



慌ててダンジョンレベルを確認するゼロ。


名前:ノーネーム

LV:2

属性:なし

知名度:7

階層数:4


◆能力値

撃破数:0

撃退数:46

総モンスター数:217



……あれ?レベル上がっただけ?

なんか特殊効果とかは?


「な~んだ、特に変わらないんだね。残念…」


ゼロも同じように感じたようだ。


「ハク、早くコアに属性付けてね。そしたら多分、ダンジョンにも属性ついて、少し面白くなるかも知れないし」


ぐっ…俺かよ!

毎晩コア抱いて寝てるし!


期待外れに終わったダンジョンレベルは置いといて(実際は召喚出来るモンスター数とか、基礎スペックは上がったらしい)、お次はブラウのステータスチェックだ。



名前:ブラウ

LV:8

種族:ブラウニー

性別:♂

レア度:2


◆能力値

HP:420/420

MP:210/210

STR(筋力):180

VIT(耐久):165

INT(知力):165

MIN(精神):180

DEX(器用):195

AGI(敏捷):280

LUK(幸運):205



スキル:

・いたずらLv.1

・てきとう錬金

・モンスター改造Lv.1


称号:

・いたずらっ子

・闇錬金術士

・生命の探求者



▽スキル詳細。


《いたずらLv.1》。対象消費MP0。対象者が困惑する状況を瞬時に見抜いて実行し、軽度のダメージを与える。


《てきとう錬金》。成功確率に縛られず、自由に錬金実験出来る。


《モンスター改造Lv.1》。レア度2までのモンスター改造時、成功率30%。


▽称号詳細。


《いたずらっ子》。アグレッシブにいたずらを仕掛ける者に贈られる称号。


《闇錬金術士》。探求心に呑まれ、道を踏み外した錬金術士に贈られる負の称号。通常錬金の成功率が半減するが、闇錬金の成功率が2倍になる。


《生命の探求者》。何らかの手段で生命ある者に進化、種の壁の超越を与えた者に贈られる称号。種の変異確率が上昇する。



おいおい…。

ふてくされたガキのいたずらの結果だぞ?怖い称号つき過ぎだろう…。



一番ビビっているのは、ブラウ本人だ。


「闇錬金術士って何!?なんか怖い!」


一方マーリンは床に座りこんで、いじいじとのの字を書いている。


「私よりも凄い錬金称号が…。闇だとしても酷い…」


確かに称号は凄いっぽいよ。

残念ながら知識が一切ないから、偶然凄いのを生み出すかも、って期待しか出来ないけどな。



「よう!カルアが折れたんだってなぁ!お前ら、やるじゃねぇか!」


うっわ、ビックリした…。

空気を読まないカエン様、登場だ。


遅いと思ったら、王宮に寄ってきたのか、もうカルアさんの事も承知済みのようだ。


「あれ?なんだ、どうしたんだマーリンは。景気の悪い面して」


事情を聞いたカエンは、言うまでもなく大爆笑だ。笑い過ぎて、マーリンに足を思いっきり踏まれている。


…マーリン…忘れてるかも知れないけど、それ、火龍だから…。


マーリンは怒って錬金部屋に籠ってしまった。ブラウは可哀想に締め出しをくっている。


まあ、時間的にも礼儀作法のお時間だし、ブラウはルリに任せて、俺達は昨日、今日と増えた筈の召喚モンスターのリストを見てみるか。


カエンが隣から、身を乗り出して覗き込んでくる。


「ちょ…ウザい」


「ひでーなぁ。俺様は召喚するとこ初めて見るんだぜぇ?ちっとくれぇガマンしな」


…そうだったっけ?


仕方なく、男3人、むさ苦しく並んでモニターをガン見。


う…わ…、ゼロのレベルも上がったからか、召喚できるモンスターが尋常じゃなく増えてる!


これはゼロのダメフィルターでふるいをかけても、結構残るかも知れない。そろそろ、選択して召喚すべきだな。


「うわぁ、召喚出来るモンスター増えたね!これ全部説明読むの、さすがにキツいよ~」


「だよな。なんかさ、こっちから条件付けて検索、とか出来ねぇかな」



やってみる、とゼロがダンジョンコアに新たな指示を出す。


「まだ召喚してないモンスターで、一般的に人間が嫌悪感を抱かないモンスターを一覧にして」


何、そのヘタレ的条件!

カエンも無言だ。


ていうか、そんな曖昧な条件でいけるもんなのか?嫌悪感とか、個人差大きいんじゃないか?


「あ、出た」


出るんだ…。コア、凄ぇな。


・獣人(小型)

・コボルトナイト

・ワイルドドッグ

・コカトリス

・マイコニド

・トレント

・シードラゴン

・シーギャング

・リザードソルジャー

・リリス

・見習い天使

・ケンタウロス

・マーマン


これがコア基準:嫌悪感少なめ判定のモンスター達か…。俺には基準が甘いのか厳しいのかも分からないな…。


「ねぇねぇ!お店の売り子さん、あと3人くらい要るかな、って思うんだ。どの子がいいと思う?」


ああ、店の要員だったか。

そりゃまあ…


「獣人の可愛いのとか、リリス、見習い天使あたりじゃないか?」


「だな。次点でケンタウロスとマーマンまでだろ」


俺とカエンの意見を聞くと、ゼロは「だよね」と言いつつ、またコアに向かう。


「獣人って、今ならどんなタイプの人が召喚出来るの?」


『ネズミ、ウサギ、リスの3種です。小型タイプは総じて身長100cm程、獣が二足歩行して、言葉を話すイメージです。中型以上が人に近いタイプとなります』


コアの無機質な声が応える。


「じゃあね、リリス一人、見習い天使の男性一人、リスの獣人一人、交配強化で!」


ちょ、そこは天使も可愛い女の子だろう!


「もう…超初心者用ダンジョンは女の子もたくさん来て貰うんだからね?シルキー、リリス、リスさん、男天使でバランスはいいんだよ?」


驚きのあまり、また声に出てたらしい。

ゼロに真顔で諭された。


かなり恥ずかしい…。


目の前にバラエティ豊かな3人が現れる。

カエンは「スゲえな!」と感嘆の声。


召喚された3人は、一様にキョロキョロしている。一番先に状況を理解したのはリリスだ。


「召喚…?…あなた、マスター?」


「う…うん。あの…皆、よろしくね?」


いつもの光景だな。

ゼロは初対面の相手にはだいたいこんな感じだ。相手が女だとオプションで顔が赤くなる。


「あはっ♪真っ赤になっちゃって、マスターかぁわいいっ♪」


リリスがゼロにダイブ!


抱きつかれ、耳もとで「戦闘でも、夜のお相手でも、何でもするわ…」と囁かれ…


くそぅ、なんて羨ましい!


そうだよなぁ。

ゼロは立場的には男子の夢、美女ハーレムの形成だって簡単だ。


でも教えない。


「うお~!爆乳美女からのお誘いだぜぇ?ゼロ!今夜お願いしちまえ!」


カエン…いらん事を…!


「ばっ…ばかな事言ってないで…っ、助けてよぉ~っ!死んじゃうっ」


……うん、死ねるかも。

尋常じゃなく顔が赤いもんな。


あっ、ついに押し倒された。


「ハ…ハクっ!助けて…っ!」


名前を呼ばれて我に帰る。

いかん、ちょっとボンヤリ見てしまった。慌てて止めに入る。


「あー…そこまでにしてやってくれ」


スゲえ。

すでに手は服の中をまさぐっている。ズボンもベルトは外され、チャックも全開。


いつの間に…!

恐るべし、リリスのテクニック。


「おっ…遅いよ!」


ゼロに涙目で怒られた。

確かにあと1秒遅かったら、イロイロな意味でヤバい事になりそうだった。反省だ。


「あ~惜しい!面白いとこだったのに」



無責任にブツブツ言っているカエンは放っておいて、俺は召喚された3人に、仕事の内容を説明する。(ゼロは着衣の乱れを正すのに忙しいからだ)


見習い天使:男は、仕事の内容を聞いて明らかにホッとしている。やっぱり天使なだけに、あまり戦いたくはないのだろう。


リスの獣人は「ボクに出来るかな…」と心配そうだ。でも、聞けば計算も普通に出来るみたいだから、シルキーちゃんに鍛えて貰えば問題ない。


リリスは「ええ~っ、店番なんてイヤよぉ。マスターの傍に居れないなら、せめてたくさんの男の人と戦いたいわ」とごねている。


「困ったな。ハク、どう思う?」


「戦わせてやれば?」


代わりに見習い天使:女を召喚すれば万事解決!


「マスタールームにおいてやりゃいいじゃねぇか。ゼロの教育に丁度いい」


「ムリ…」


カエンの提案に、ゼロは再び真っ赤になっている。確かにちょっと免疫がなさ過ぎか。もうちょいソフトに女に慣れさせねぇとな…。

シルキーちゃん達に協力を仰ぐか?


「よし!じゃあリリスはレベル高ダンジョンの断崖絶壁部のラッキーキャラだね。明日は男の人がくるから、楽しみにしてて。ユキ、連れて行ってあげて」


俺がゼロの心配をしているうちに、話は纏まったようだ。


しかしリリス、ラッキーキャラ?

意味がよく分からんが、まあいいか。


その後ゼロは見習い天使:女を召喚してくれた。


清楚で控え目、はにかんだ笑顔が可愛い、清純派女子だ!心のテンションはかなり上がった。


ダンジョンの人員配置はこれで終了だ。カエンはなんだかため息をついている。


「どうした?」


「いやぁ…こんな簡単に、でかい建造物が出来たり、モンスター召喚出来るっつーのは、ホント手に負えねぇな、と思ってな」


「そうだなぁ。ゼロはあんまやんねぇけど、モンスターとかは結構性格やスキルとか、カスタマイズも出来たりするしな」


カエンは「道理でなぁ…」と呟いている。今まで潰してきたダンジョンで、思いあたる事でもあったんだろう。


そう言えば、カエンは今でも他のダンジョンを潰しているんだろうか…。気になる。けど、こればかりは怖くて聞けない。


ゼロも真剣な顔をしている。

まさか…。


「ねぇカエン、明日って、冒険者の人達、何人くらいくるの?女の人っている?」


…ゼロは、全く違う事を考えてたみたいだな。



「あ?ああ…どれも男女混成チームで、レベル3~4のヤツらが5人。レベル6~7のヤツらが4人。レベル20~25のヤツらが5人だ。ハク、負けんなよ?」


「分かってるよ」


「う~ん…やっぱり女の人、居るよね」


ああ、あれか、女風呂問題か。


「ルリ達にどんなのがいいか、聞いたか?」


「聞いたけど…スパがいいって」


すぱ?って、何?


「なんかね、薔薇の花びらが浮いた香りのいいお風呂に入って、お肌がキレイになるオイルを塗って貰ったり、マッサージして貰ったり、するんだって」


「もはやダンジョンじゃねぇ…」


今だって、相当ダンジョンから離れて来てるんだ。何考えてんだ、あのアマ…。


「はははっ!いつの世も、女の欲望は果てしねぇなぁ!」


カエンが爆笑している。


「歴代の女王達も、似たよーな事言ってたぜぇ?泥パックがいいだの、海藻が一番だの、ミルク風呂がいいだの」


ひえぇ、そんなもん、肌に塗るのか?


「真珠をすり潰したクリームがいいとか言ったヤツもいたなぁ。ま、この国は貧乏だから実現できなかったみたいだがなぁ」


…手に負えない。

やり始めたら、きっと次から次に要求がデカくなると、激しく理解した!


「ゼロ…」


「うん、分かってる、スパはムリ。出来て薔薇風呂」


そのラインを死守して欲しい。


ゼロはご褒美ルームの森の中に、大木のウロを入口にした、豪華薔薇風呂を造った。


優雅な雰囲気、フローラルな香り。せめてもの気遣いで、ボディソープなどは、王室御用達品で揃えてある。


男3人でない知恵を絞った結果だ。

俺達は良くやったと思う。



ついでに練兵場にも女性用のシャワールームを造り、準備が一段落ついたところで、俺はカエンに軽く稽古を付けて貰う。


俺も明日はデビュー戦だ。


万が一でも、負けるわけにはいかないからな!


相変わらずギッタギタにのされてばかりだが、少しはカエンの動きも見えるようになってきた。進歩は感じてるんだ。


途中、女性陣の甲高い狂喜の雄叫びが聞こえたから、多分薔薇風呂は、すげぇ好評だったんだろう。


ちょっと安心する。


限界まで体を痛めつけたら、回復温泉でひとっ風呂浴びて、ダンジョンコアを抱き枕に、泥のように眠る。


明日はいよいよプレオープン。

楽しみだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【作者の先日完結作品】こっちもオススメ♪

ここをポチッと押してね(^-^)

『魔法学校の無敵の首席騎士様は、ちょっとコミュ障、大型わんこ系でした』

先日完結しました。首席騎士様が強いのにカワイイとの感想を多数いただいております(笑)

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ