表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼロのダンジョン、進化中!  作者: 真弓りの
ダンジョン改良

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

102/320

第三クールはスライム祭り!⑩

弟戦士はハンマースライムに斬りかかる。


ズバッと小気味の良い音がして、ハンマースライムはダメージを受けたようだ。やっぱり、形がハンマーっぽいだけで、プルプルボディなんだろうか…。


ハンマースライムがくるっと一回転すると、弟戦士目掛けて、地面から土の槍が何本も突き出てきた。


なんと、この見た目で魔法が得意なのか!?


驚いたが、よく考えれば、大地のハンマーとの合成だから、地の魔法もいくつか持ってるんだな。


この思わぬ攻撃により、弟戦士はもちろん、巻き添えをくって、女戦士までが土の槍で傷ついてしまった。


「アイカちゃん!」


魔族魔術師が叫ぶ。


そして、全員の視線が、魔族魔術師に集中した。きょとんとしたあと、魔族魔術師はこれまで見た事がないような笑顔を見せる。


相当嬉しいんだな。



魔族魔術師が両手を高く掲げると、パーティー全員の体がキラキラと光る。復活1発目の魔法は、全体回復魔法だった。


「おーっと!グリードさん、ついに魔法が使えるようになったのか!?どうやら、回復魔法を放ったようです!!」


キーツの叫びに、カフェは大きく揺れた。



「さあ…どう料理されたい?愛しのアイカちゃんを傷つけた罪は重いぜ?」


ニヤニヤと笑いながら、右手に魔力を集めていく。素早く詠唱したかと思ったら、無数の闇色の刃がハンマースライムを襲った。


あっけなく倒されてしまったハンマースライムに危機感を覚えたのか、大天使の兜スライムは光のビームを放った。


魔族魔術師に炸裂したサンビームは、左肩を貫通する。


「痛ってぇ…!ちくしょう、こいつも聖属性か!俺の闇魔法も効きが悪いし、なんなんだ一体…!」


悔しげに呟いて、回復魔法を唱える魔族魔術師。


「あ、そうか…」


モニターを前に、ゼロも何かを納得したように呟いた。


「?…どうした?」


「いや…ダンジョン、聖属性になったから…。それで闇魔法の効きが悪かったり、聖魔法の効きが大きかったりするんだろうなぁ…と思って」


……あ、なるほど。


そう言われて見るとそうだ。10%って、考えてみれば結構違うもんな。やっぱり、体感で分かるくらい違うんだ。


魔族魔術師は、闇魔法を諦めたのか、火焔系の魔法で対抗するようだ。右手の中で勢いを増した炎の玉を、大天使の兜スライムに向かって放った。


兜部分で上手く炎を防いだと思ったら、サイドから女戦士が、ガラ空きになったスライムの本体部分をザックリと刻む。


大きなダメージに、一瞬動きが止まった隙をついて、追加の火の玉が襲い、大天使の兜スライムは、ついに火だるまになってしまった。


「勝負あった~!!グリードさんの復活で、強敵のスライム達を難なく撃破しました!!」



ボス戦直前で、魔族魔術師が復活したのは大きい。きっと、いい戦いになるだろう。


「いやっほぅ!!終わったぜぇ!さっ、エルフちゃんに会いに行こうぜ~♪」


木のウロの中はエルフの店だと信じて疑わない弟戦士は、どこまでも能天気だ。


「だから店って決まってないし…。グリード復活したから、まぁいいけど」


盗賊くんのツッコミも諦め気味。

弟戦士はスキップする勢いで、木のウロに近づいて行った。


女戦士は眉間に深くシワを寄せている。


魔族魔術師が見かねて、弟戦士を止めようとしたら、女戦士はウンザリしたようにこめかみを抑えて、首を横に振った。


「もう、放っといてやって…。言ってもどうせ聞かないし、痛い目見ないと分からないから」


どうやら、苦い思い出がありそうだ。




「おっじゃましま~す!エルフちゃん!!」


満面の笑顔で木のウロに飛び込む弟戦士。


もちろん中で待っているのは、可愛い5色のスライム達、中ボスの「スラレンジャー」だ。弟戦士が入るなり、加熱水蒸気オーブンレンジと合成した真っ赤なスライムが、高温のスチームを吹きかける。


「ぅあっちぃぃぃ!?」


さらにコスモスターと合成した、トゲトゲが光る青いスライムが、勢いよく体当たりを決めた。


油断しまくりの弟戦士は、面白いくらい吹っ飛ぶ。


「ぐはぁっ!」


壁にぶち当たり、ズルズルと崩れ落ちた。口からは血が流れ、あの能天気さから一転、かなり深刻なダメージを受けてしまっている。


「…派手にやられたわね」


女戦士も渋い顔だ。魔族魔術師は、無言で回復魔法を唱えた。



「いてて…くそぅ、話が違うじゃねぇか…!オレのエルフちゃんは!?」


「…だから、それアースの妄想だから…」


ボソボソとツッコミながら、盗賊くんが弟戦士を助け起こした。


一瞬で回復はされたものの、先制攻撃で結構なダメージを与えたスラレンジャー達は、今は5色一列に並んで、挑戦者達と対峙している。


これは…名乗りをあげているつもりか?

プルプルしてるけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【作者の先日完結作品】こっちもオススメ♪

ここをポチッと押してね(^-^)

『魔法学校の無敵の首席騎士様は、ちょっとコミュ障、大型わんこ系でした』

先日完結しました。首席騎士様が強いのにカワイイとの感想を多数いただいております(笑)

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ