得意なジャンルを知る・いろんなジャンルを書いてみる
小説にもいろいろなジャンルがあります。例えば「小説家になろう」ではおなじみのファンタジーやサイエンスフィクション(SF)、学園ものに恋愛、推理、歴史、あるいはエッセイや詩などもあります。
ネット小説で投稿する際には、ジャンルを指定する必要がある場合があります。ですので、自分が書いている小説が何のジャンルに該当するのかは、しっかりと把握しておかなければなりません。
さて、みなさんは、小説を書く際に、どんな小説を書きたいと思うでしょうか。「小説家になろう」であれば、異世界転生(ファンタジー)やVRMMORPG(SFまたはハイファンタジー)の話を書きたい人が多いのではないかと思います。あるいは、イベントに参加する人はホラーや童話を書く人もいるでしょう。
もちろん、特に何かに応募しようと思っているのでなければ、好きなジャンルで書いて構いません。しかし、小説賞を狙うのであれば、しっかりとジャンルを確立しておかなければなりません。でなければ、カテゴリエラー(募集しているジャンルや文字数、対象想定読者などが応募規定と違っている)を起こしてしまいます。
自分で得意なジャンルがわかるのであれば、そのジャンルのイベントや賞がある時に参加すればよいのですが、わからない場合は自身で見つけ出す必要があります。
そのためには、いろんなジャンルで小説を書いてみるしかありません。例えば、本当はファンタジーものを書いてみたいけれど、ホラーやコメディにも挑戦してみる、といった感じです。
いろいろ書いていると、「すらすら書けるもの」や、「他の人から評判がいいもの」が見つかると思います。そういったジャンルが見つかれば、それを武器にしていくことができます。自分の得意なジャンルを見つけ出すことは、どんな小説を書けばよいかを見つけ出すきっかけにもなります。
さて、では得意なジャンルや評判のいいジャンルだけを磨けばいいかというと、そういうわけにはいきません。
例えば異世界物を書くにしても、ファンタジーの知識だけではなかなかおもしろい話は出来ません。恋愛要素は多分に出てきますし、お笑いの要素も必要となってくるでしょう。場合によってはホラーや推理の要素も出てきますし、過去の世界が舞台なら歴史の知識も必要となってきます。
いろんなジャンルを書くことは、たとえ自分が得意なジャンル一本でやっていこうと思っていても必ず役に立つものです。
いろいろ書く、といってもさすがに何万文字もある長編を何本も書くのは大変です。初めてのジャンルに挑戦するときは、短編から始めるとよいでしょう。もちろん、推理もののように短編にはあまり適さないものもあるので、そこはジャンルと相談です。
ところで、小説サイトにも得意不得意なジャンルがあります。それは主に読者層や筆者の偏りによるものですが、そういうところを見極めることで、読者を獲得しやすかったり、PVを伸ばしやすくしたりすることも出来ます。
例えば「小説家になろう」であれば異世界物やVRMMORPGが人気ですから、そういったものを書くだけでも読者を獲得しやすくなります。
特に初めて小説を書く人は、どんなものを書けばよいのか、自分はどんな話が得意なのかが分からないと思います。
まずは一つのジャンルを決めて、短編を書いてみる。それを、いろんなジャンルで試すことによって、自分の得意なものを見つけるとよいでしょう。