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多用しないほうがいいもの3選

 小説は文字で状況を説明するため、様々な表現技法があります。

 ただ、効果的に使えば読者の想像力を膨らませ、素晴らしいと感じる文書になる表現技法も、多様することによって冗長になったり、幼稚な印象を与えてしまう可能性があります。

 もちろん、ある一定の効果を狙って多用する場合もあり、書きなれている人はそういったことも考えながら物語を進めています。

 しかしながら、書き始めた頃は「それがカッコイイから」みたいな理由でやりがちなので、注意した方が良いと思います。


【体言止め】

「体言止め」はその名の通り、体言(名詞、代名詞)で文章を終える方法です。


例:冷たい風はまるで刃。


 体言止めは、展開にスピード感を与える効果があります。また、リズムを整えたり、メリハリを付けたりすることも可能です。

 ただ、使い過ぎると書きなれていない印象や、幼稚な文章に感じたり、逆にリズムを狂わされることがあります。

 気持ち的には「体言止めは必殺技」、ここぞという時に使った方が良いでしょう。

 特に戦闘シーンではスピード感を出すために多用しがちになります。


【三点リーダー、ダッシュ】

 三点リーダー(……)やダッシュ(――)は、余韻を残したり、逆に勢いを付けたりする効果があります。

 うまく使えば三点リーダーの余韻から登場人物の感情を読み取らせたり、ダッシュによりスピード感を表現できる効果が産まれますが、使い過ぎるとただただ読みにくい文章になったり、状況が把握しにくくなったりします。

 こちらも、雰囲気に合わせて適宜使うようにしましょう。


【比喩表現】

 小説は説明ではなく描写せよ、ということを何度も聞いたことがあると思います。そこで活躍するのが比喩表現で、上手に使えばすごくプロが書いたような文章に見えます。

 しかし、なんでもかんでも比喩にしてしまうと、ただただわけのわからない文章になってしまいがちです。

 場合によっては状況をそのまま書いた方がわかりやすいこともあるので、きちんと使い分けるようにしましょう。



【どこまでが「多用」にあたるのか?】

 さて、そう言われると「どのくらいなら使ってもいいの?」と思うと思われますが、実際のところ答えはありません。これらは読者の感性によることが多く、「多用しても気にならない」という人や、「あまりに多くて読みづらい」という人もいます。

 また、例えば戦闘シーンでは多少体言止めが多い方がスピーディーに感じるかもしれませんし、感動するシーンでは比喩表現をたっぷり使った方が雰囲気が出るかもしれません。

 これらは書く人の感性によるもので、「○個までなら読みやすい」といった基準はありません。

 とはいえ、あくまで「考えながら使う」なら多めでも構わないという感じではありますので、特に考えずに上記の3つを多用している場合は、少し考えた方がよいと思います。

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