読者が序盤で飽きる(と思われる)もの3選
最近またタグを使って、読んでもらいたい小説を募集したのですが、その中で「これは読んでいる途中で切るだろうなぁ」と思った話がいくつかありました。
自分で買ってきた紙の書籍や有料でダウンロードした電子書籍などであれば、なんとか最後まで読んでくれるかもしれません。しかし、ネット小説では途中で飽きたり面白くないと判断されれば、すぐに読むのを止めてしまいます。
いろんな小説を読んだ結果、以下の要素があると序盤で飽きやすいのではないかと思います。
1.展開が遅すぎる
今の小説、とりあわけライトノベルでは、ある程度のスピード感が必要だと思います。
もちろんのんびり話を進める場合はのんびりとした展開が必要ですし、緩急が必要な場合もあります。ただ、あまりに展開が進まない場合、読者は「この話いつまで続くの?」と感じて、途中で読むのを止めてしまうと思われます。
2.話の軸がいつまでも見えない
あらすじに書いているような展開や本筋が、いつまでたっても出てこない場合、「私が読みたいのはこういう話じゃない」と思い、早々に読むのを止めてしまうのではないかと思います。
昔から「殺人事件はさっさと死体を転がせ」というようなことを言われるように、話の軸となる出来事や要素は、できるだけ早い段階から見せた方が良いでしょう。
できればチュートリアル的な話を入れて、「これからこういう話をします」ということが明示出来ればよいでしょう。
3.今必要なのか分からない説明がやたら多い
作者としては伏線だったり、今後必要な説明だと思っていても、読者としては「この解説、必要なの?」と思って読んでくれなかったりします。
せっかく気合入れて書いた説明も、読んでもらえなければ意味がありません。また、説明ばかりで話の進展がないと、読者は読むのを止めてしまうのではないかと思います。
すべてに共通するのは、「話が進んでいるか分からない」「話が頭に入らない」といった点です。勉強でも自分の理解が追い付かないとつまらないですし、ゲームでも慣れないうちは面白さが分かりません。
物語序盤で必要なのは、「この話の面白さ」をしっかり伝えることです。せっかく作った設定を最初から公開したい、登場人物のいろんな気持ちを伝えたいと考えてしまうと思いますが、最初は「読者が物語に入れる」環境を作るように心掛けた方が良いでしょう。




