地味な僕にはふさわさしくない後輩さん
掲載日:2026/05/07
オドオドした先輩×堂々として真面目な後輩
ヒューマンドラマ。
『ぼく、しょ、小説家になりたいんだ』
「はあ…」
ため息をつき、ページをめくる。
高2までは、高校生活が楽しかった。
『秘密基地』もあったし、目立たないようにしていたから、それなりに楽しめていた。
今日も、来るのかな。
人の噂をすれば。
「こんにちは、先輩」
「こ、こんにちは」
放課後。
『秘密基地』、誰も使わない元文芸部室。
背は小さいけど、真面目で、堂々として、顔も凛々しい。
2つ下の幼なじみ、マナさん。
なぜか、入学式翌日くらいから、毎日『秘密基地』に放課後来る。
マナさんは隣に座り、小説を読んでいる。
…、何でぼくに構うのだろう。
ずっと、思っている。
可愛いんだし、行く所なんてたくさんあるはずだ、部活にきちんと入ってもいいし、友達と遊んでもいい。
「ぼくといて楽しいのかな」
つい、独り言。
「私は楽しいですよ。昔から」
こちらを見て、きっぱりと。
「早く先輩の作品が読みたいです」
「小説家、かあ。
創作って恥ずかしくないのかな」
「全く」
きっぱり。
「ウズウズしてるんですけど?」
語彙可愛い。
「…頑張ります」
「はい、頑張りましょう」
上下逆転。
確かに、なりたい、けど。
創作は勇気がいるなぁ。
可愛い後輩に求められている、のは嬉しいよ?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




