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TSして魔法少女になった俺は、ダンジョンをカワイく攻略配信する~ダンジョン配信は今、カワイイの時代へ~  作者: あけちともあき
追い込め!最も古き魔女編

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第361話 フロッピーにアバターが!?

 いやあ、昨日はゲーミングスパイスの完成でテンションが上がったね。

 うちのコたちにも大評判。

 ホムラが赤ちゃんながら、ゲーミングスパイスのポーズっぽいものをわちゃわちゃやっている。


 今日は新しい変身について振り返りながら、能力を確認していこうと思ったら……。


『どうやらあの魔女めとの戦いが近いようではないか。そのために、我も以前話していたやつを完成させて持ってきたぞ』


 突然の社長の訪問だ!

 ライブダンジョンでの配信活動も精力的にやってるのに、その裏でスパイスのための何かを作ってくれていたのか!


「以前話してたやつと言いますと。もしや……フロッピーの?」


『私ですか?』


 家の奥からふわふわやって来るフロッピー。

 考えてみれば、自意識を持つという摩訶不思議なAフォンなのだ。


 魔導書たちの薫陶を受け、端末から魔導書へと進化し、今では自分の電力を魔力として集めることもできるようになっている。

 自己修復もやれるんじゃないかな。


『うむ、いつものとこ行くぞ』


 ということで!

 魔導書たちも引き連れて、本日もみんなで異世界に。

 ほんとここ、使い勝手がいい。


 昔は危険だったらしいんだけど、魔王が倒されたことでかなり平和になったんだとか。

 あの魔王、世界を股にかけて君臨してたんだなあ。


 なお、異世界に行くとなると、我が家のちっちゃいのも一緒に来たがるわけで。


「ばうばー」


「ぶぶぶ」


『かなりしっかりしてきたな。人間は本当に育つのが早い。しかも男の方はもう魔法をある程度使いこなしているではないか』


「ミナトは特に水の魔法との親和性が高いみたいで」


『人と水棲種族を繋げる存在になるかも知れんな』


 社長がミナトを覗き込むと、我が家の長男はじーっと社長を見て……。


「まんま」


 とか言ったのだった。

 いかーん!

 ママはマシロだぞ。


「今のはノーカンで」


『人間は妙なことを気にするのう』


 首を傾げる社長なのだった。

 こうして、魔導書とベイビーたちが見守る中、フロッピーをアバター変身させる儀式が始まる。


『なんだか初めてのシチュエーションでとても緊張します。私はずっと裏方をやって来ましたから』


「そうだねー。フロッピーにはずーっと助けられてたからねー。みんながフロッピーに感謝してるからこそ、主役になる時がやって来たんだぞ」


『私にそんな機会が……!』


 おっ、なんかフロッピーが振動してる。

 感激してるっぽい。

 感情表現が豊かになったなあ……。


『私達七冊の魔導書から薫陶を受ける存在って、前代未聞ですからねー。何が起こるかこっちでも分かりませんね!』


 最初のメンターたるフロータがはっはっはと笑った。

 ほんとにね。


 魔導書がわいわいと応援し、我が家のちびっこたちもきゃあきゃあと応援する中、儀式がスタートする!

 というか、社長が作ってきたアバターをここに展開するだけなんだが……。


 強大なドラゴンが作ったアバターでしょ?

 どうなってしまうんだ。


『フロッピーよ。我から魔力を送るので受信せよ。アバターを情報の形にして発信する』


『了解しました。チャンネル合わせています。受信準備完了です』


『行くぞ。送信!』


 社長から、可視化された謎のビームみたいなのが飛び出してきた。

 それがフロッピーにびびびびび、と当たる。


『あーっ、すごい情報量が流れ込んできます。14GBくらいあります』


「現実的な容量だなあ」


『それでは頂いた情報を元に変身いたします。私、このために変身するためのセリフを考えて来たのです』


「な、なんだってー!!」


『ふっふっふ、あっしと』


『フヒョヒョ、ミーと』


『ぶるあーっ! 俺がぁ! 協力したあ!!』


 おーっ!

 魔導書男子チーム!

 女子魔導書チームが、男子ってそういうの好きよねーみたいなこと言ってる。

 パワードは女子チームにいるのね。


『では参ります。電波受信。圧縮魔導ファイルを解凍します。展開。ドライバ接続。コード認証。フロッピー、起動!』


 変身の言葉とともに、フロッピーの周囲にたくさんのウィンドウが開いた。

 あっ、謎のパラメーターがたくさんあって、それが0%からどんどん増えていく。

 ウィンドウの一つが100%になったかと思ったら、フロッピーの姿を覆うようにシルエットが出現した。


 スパイスに似たシルエットだ。

 そして、ウィンドウが一つ100%に達するごとに、手、足、スカートのパーツが出現する!

 贅沢な変身バンクだぞ。


 全て明度が落とされていて、はっきりは見えない。

 ついに最後のウィンドウが100%になり、完成したようだ。


 いきなり、フロッピーの明度が上がる!


『アナザースパイス、モード・フロッピー!』


 そこに現れたのは……チ、チアリーダーだーっ!

 黒と赤と白と金色の四色がメイン。

 白黒がスパイスの要素で、差し色で入ってる赤と金色が他の魔導書たちの要素なんだろうなあ。


 ミニスカートに、袖無しの上着。

 斜めにデザインされたSPICE!の文字が金色に輝いている。


『各モードで衣装カラーが変わるみたいです。白の部分がベースで、黒の部分がお姉様、お兄様がたのお力を使うとその色になります』


 おおーっ!!

 どよめくスパイスと魔導書たち!


 なお、顔立ちはなんとスパイスとちょっと違ってて、まさにアナザースパイスって感じだ。

 スパイスの分身ではなく、スパイスにルーツを持つ新しい魔法少女が誕生した感じがする。

 これは……二号ヒーローかあ……?


 モード・フロッピーの実力を見せてもらおうじゃないの!

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 >アナザースパイスちゃん 見た目は面影あるけど違う→仮面ライダ○なら一号と二号みたく色変えではなく、後輩のV3…みたいな印象なのかな? ともかく最終決戦前に新しい力が増えたのはめ…
もしかして…「まんま」は母親じゃなく「マンマー」ことじゃないですかね?水棲種族的に考えて!両親より先に覚えた言葉がお魚っ!
おおお、ついにフロッピーちゃんが受肉!(言い方) 今まで裏からみんなを支援してきたからこそ映えるチアリーダー! 応援されたいッ! 良いですね、素晴らしいですね、でも最初の魔女との決戦まではシークレット…
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