第351話 大受け! リトルウィッチ・デュオ!
「やっぱり、スノーホワイトと再会したら~?」
『したら~? これっきゃないわよね! 氷結!』
緑の光りに包まれるウィンディ!
そして、魔法少女ウィンディに変身してしまった。
おいおい、ここは空港ですよ!
なんか警備の人が慌てて走ってきた後、マイキーとスパイスを見て納得した顔になった。
「あ、ガーディアンズの人たち? だったらおかしくないね。あれ? 君新人!? ガーディアンズは未成年を働かせるようになったの?」
「彼女、こう見えておじさんなんですよ」
「えっ!? ええええっ!?」
警備の人がスパイスを見て仰天している。
新鮮な反応~!!
「オーケー! 行こうスパイス!」
「行こう行こう」
「いやあー、若者は元気だねー」
「この中で一番年下なクシーがなんか言ってるぞ」
「ちなみにスパイス、私は今年で二十歳だし、来年にはお酒を飲めるようになるから」
「アメリカは飲酒21歳からだっけ!」
わあわあと賑やかに外に出るスパイスたち。
マイキーは参ったなー! って顔をしてるのだ。
未成年未成年スパイスの三人だからね。
『あれはきっと、子守をしてる気分になってますねー』
「おっ、フロータにも分かる?」
『守備範囲じゃないけど邪険にはできない女性が多い時、男はああいう顔をするんですよ! ってマリンナとカラフリーが言ってました』
「そっちの二冊が詳しいのかー」
『あっしもまあまあ知ってはいるでやんすが、あくまで一般論になるでやんすね。その気になれば幾らでもいじれるんで』
『メンタリスは普通の人間相手には無双するわよねえ。代々の精神の魔女は、魔女狩りの時代に一人も魔女として見つからなかったらしいわよぉ?』
「ひょえー!」
『ま、身を守るのが上手くても、あっしの使い手はみんな最終的に自壊して自滅するでやんすねー。主様みたいに精神的に安定した人が使い手にはならないでやんすからねえ』
「今なんか怖い話してる?」
マイキーがちょっと怖がってる!
ホラー苦手か!?
「スプラッタとかは全然いいんだけどね! 俺さ、ジャパニーズホラーのじめっとして訳が分からないのがスーッと来るのがすげえ怖いんだよねえ」
「分かるー!」
こうしてまた、マイキーの車に四人で乗り込んで移動。
これで町中をパトロールするわけだ。
「大体毎日何か起こってるからな! ま、活躍のチャンスはゴロゴロ転がってるから期待してて。配信しちゃってもいいんだぜ?」
「おーっ、それはありがたい! アメリカだと配信スタイルから、ヒーローとして活躍してグッズで応援させるスタイルに変わってるって聞いたんだけど」
この辺はダークチャイルドとカイワレが詳しかった。
「まあね。配信と比べるとパンチは弱いんだが、うちの国は配信応援する文化が弱くてな。やっぱ、スタジアムとかで直にやりたいわけよ!」
あとは編集されたアーカイブを見せて応援してもらう……的な。
「ほらほら、いたぜ! 俺もやるけど、日本の配信者の力を見せてもらってもいいかい?」
到着した先では、空でうねうねと触手が蠢いている。
うわーっ、なんじゃありゃー!!
『人間ではあるでやんすね。ああ言うふうに変異した人間でやんすねえ。尖兵はどうやら形を自在に変えられるらしいでやんすねー』
『でもあれ、急速に生命力を消費してるから、そんな長く持たずに消滅するわよ? その前に破壊をあちこちにぶちまけると思うけど!』
「それが迷惑なんだよねー! ウィンディ、久々に行く? 行っちゃう? もう配信はスタートしてるけど」
「やろー! 久々のデュオ、楽しみだったの!」
「いってらっしゃーい」
車の中でのんびり待つモードのクシー。
何があっても絶対に戦わないという意志を感じる!
まあ、魔王だけど一般人だもんねえ。
ってことで……。
「どーも! こんちゃー!」
触手尖兵が暴れている前で、配信開始だぞ。
周りを逃げ惑う人たちがいるんだけど、半分くらいはスマホを向けて動画撮ってるね。
そんな中でスパイスが配信を始めたから注目されてる。
※『こんちゃー!』『こ、こんな深夜にw!』『ゲリラきたー!!』
「深夜!? あ、そうか! 時差が16時間あるんだった! ごめんねー! すぐ終わるからね!」
※ランプ『あれっ!? スパイスちゃん新衣装!?』ザブトン『さっきツブヤキックスに出てましたな。いいですぞ~』
「これはねー、アメリカのガーディアンズに借りたやつ! すぐに元に戻ります! おりゃー! メタモルフォーゼ!!」
ノーマルスパイスに変身だ!
周りのアメリカンたちが、オーッ!!とどよめく。
一瞬で変身するっていうスタイル、アメリカだとなかなかないらしい。
「映画の中の光景みたいだぜ! 現実じゃあんなの無理だと思ってたんだけどな!」
マイキーも驚きだ。
なお、隣には既に変身済みのウィンディが待機していまして……。
「ハーイ、みんなー! 私だよー! 久しぶりにスパイスと一緒! 応援してねー!」
※『うおおおおおおウィンディィィィィィ!!』『すごいファンがいるw』『気持ちは分かる』『ウィンディ可愛いもんなあ』『スパイスちゃんがあざとカワイイなら、ウィンディは』おさかな『天然カワイイ!』
なるほどー!
ってことでー!
二人揃ったらやりましょう!
「スパイスー!」
「ウィンディー!」
触手尖兵の前で、二人でびしーっと構える。
「「リトルウィッチ・デュオ!」」
ばばーん!!
フロッピーがいい感じの効果音とBGMを流してくれた。
分かってるー!!
こういうお祭り大好きなアメリカ人の人たちが、ウワーッと盛り上がる。
あ、なんかリアルタイムでもりもりっと力が流れ込んでくるな。
こういうことねー。
ではでは、現地の、常人の三倍強いマイキーと一緒に尖兵退治と行くのだ!
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