第339話 質疑応答からのゲスト続々
「えー、それじゃあ質疑応答です」
「うわあ急にチルになるな」「配信で見たスパイスちゃんのままだw」「ほうほう、質問箱からチョイスしてきた質問に答える形式なんだ」
「そうだぞー。えー、まず最初の質問。スパイスちゃんは妻帯者なんですか? はい、そうでーす。次」
「オープンにはしてた気がするけど、ザックリ切り捨てたなあw」「はやいはやいはやい」「この応答、思った以上にすごい速度だぞ」
「補足すると、子供二人いてどっちも魔導書と契約してるので将来魔女になります。あ、これ初出し情報でーす」
どよめく会場。
魔女の子は魔女だ! とざわざわする。
スパイスが見るに、今後はカジュアルに魔女みたいになる時代が来るでしょ。
ならば、その到来をスパイスが早める!
「次の質問はっと。スパイスちゃんは幼女なんですか? おじさんなんですか? ハハハ、君の中に答えはあるぞ。シュレディンガーの幼女だぞー」
「つまり、実際は確認できないから幼女ってこと……!?」「わあ、夢のある回答だあ」
こんな感じの質問箱への返答をしていった後……。
現場での質疑応答開始です!
「はいはいはいはい!!」
「はい! お肉ネームと質問をどうぞ!」
「お肉ネームザブトンです!! うちの因習屋敷を見事に粉砕してもらったんですが、ああいう超絶ホラーなところでも平気で入っていけたりするんですか?」
「いい質問だねー! 恐怖っていうのは分からないから、対抗できないから生まれるんだよね。なら、分からないものを分からないまま粉々にしてしまえばいい! なのでスパイスは常にそれを超える戦力を用意するので恐怖はないですねー」
ストロングスタイル……!
とざわつく会場。
「実際、恐怖は必要な感情なんだよね。これがあるから人は未知のモノに備えられるし、知っているものだって対応する方法を考えるでしょ。だから恐怖は感じないようになるんじゃなく、それを理解したうえで克服する! これだね!」
「幼女の声でメンターっぽいこと言ってくるぞ!」「やっぱり中身はおじさんなんじゃ……?」「パパみを感じる……」
こうして楽しい質問タイムが進んだ後……。
「ここでゲストをお呼びしまーす! えー、スパイスと言えば! 最初の配信? 映り込んじゃったやつは、彼の配信でしたねー」
ざわざわする会場。
「まさか」「もしや」「彼が来てくれる……!」
「ご期待通り! 登場してもらいましょー! チャラウェーイ!」
爆音のBGMとスポットライト!
煙が吹き出す!
モヒカンにトゲ肩アーマーの巨漢!
顔にド派手なメイク。
目を剥いて舌を出し、「ヒャッハー!! チャラウェイ様の登場だぜぇーっ!! 会場の雑魚どもぉーっ!! 恐れろーっ!! 命乞いをしろぉーっ!!」
「チャラウェイだー!!」「チャラウェーイ!!」「うおおおおおー!!」
チェーンを引きずり、叩きつけるジェスチャーをしながら(本当に叩きつけると危ないのでやりません)やって来たチャラウェイは、用意された椅子にスッと腰掛けた。
「ウェイ」
「うわあ、急に落ち着くなw!!」「サービスタイムが終わったぞw」「切り替えはえー」
「ってことで、チャラちゃんでーす! よろしくー!」
「よろしくだぜー!」
ワーッと沸き上がる会場。
ここで、チャラウェイとの対話がスタート。
「最近どう? ってか結構会ってるもんねー」
「だよなー。一時期はタイミング合わなかったけど、最近はスパイスとよくコラボみたいな感じになってるしなー」
「チャラちゃんが担当したドワーフの人、何人か配信者になったよね? でも思ったより少なかったなーって思って」
「あいつら、地に足がついてるんだよ。だから工業関係の業界に入ったのもいたし、職人に弟子入りしたのもいたぜ。この国の物作りはドワーフが支えていく!」
「うおー! 頑張れドワーフ! スパイスはドワーフたちを応援します!」
「スパイスだって、マンマーを味方につけた数少ない配信者として知られてるじゃん」
「ねー。頭がお魚だけど、中身は普通の人間なんだよね彼ら。ねーおさかな!」
「ハァイ!」「おさかな呼ばれてて草」「個人指名いいなー」「個性的すぎるからw」
なお、お魚は地上でも呼吸をするために、水がぐるぐる循環するリングみたいなのを首に巻いてるね。
なにそれ、魔法なのか科学技術なのか。
「魔王が連れてきた、いわゆる魔族っていうののくくりなんだけど……実際は彼ら、魔力を糧にする種族と言うだけで、全然共存できると思うんだよね。まあ価値観は徹底的に違うから、ほどよい距離感で接するのがいいと思うけど」
そこから、魔族に関するあれこれがスパイス、チャラウェイ双方から飛び出した。
最近では九州の方で、話が通じるバルログが出てきたらしく。
向こうの偉い人がバルログと週一で対談してるらしい。
そしてここから、チャラウェイも加わっての質問箱。
お肉どもからの質問、相談をバンバン捌く!
「ウェイウェイ! 彼女が三又ぁ? 相手の魅力はどうなんだあ? 魅力をそこまで感じないなら次に行けよ! じゃないなら男三人集めてバトルロワイヤルして、お前三又したらこう言うことになるからなって彼女に見せつけてやれーっ!!」
「うわーっ! 男らしい回答ー!! 舐めてるからやって来るんだもんねー。現実はこうだぞお前ーっ! ってすることは男女ともに有効!」
「この二人、命が掛かった場でいつも戦ってるから精神が常在戦場!」「配信者って凄いんだなあ……」
「ではでは! ここでさらに二人のゲストを呼びまして、ゲームをやっていきましょー! ヤタさーん! スレイヤーさーん!!」
フォーガイズ勢揃いだぞ。
会場のボルテージは最高潮!
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