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TSして魔法少女になった俺は、ダンジョンをカワイく攻略配信する~ダンジョン配信は今、カワイイの時代へ~  作者: あけちともあき
勇者パーティ、スパイス!編

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第261話 勇者パーティを解散する~!

 魔王が倒され、ジーヤも倒され、世界は平和になった!

 ダンジョンはなくなってないけどね!


『んー、私達魔導書で調べた結果、魔王は死にましたねー魔王は』


「おっ、引っ掛かりのある言い方~!」


『あの姿には仕掛けがされてたらしくて、魔王マロングラーセ消滅の時に感知されたエネルギーというか魔力は、予測量の半分だったんですよー!』


「な、なんだってー!!」


 その半分のエネルギーは地球に流れ込んだらしい。

 えー、つまり、あの姿の元の持ち主がきちんと回収したと。

 ひえー、スパイスの本番はここからスタートなんじゃん!


『ん腕が鳴るなぁ! まずはパワードを回収だなぁ!』


『今、パワードらしき幼女が目撃された情報があるでやんすねえ』


「幼女なの!? 魔法少女堕ちしたの!?」


『まちがいないざんすね。力の魔女は幼女の姿で暴走しながら、ロシアから中央アジアを暴れまわってるざんす! これは跡を追いやすいざんすねえ』


『ちょっと休んだら追っかけてやっつけましょうよう!』


『マスター、私、いつでもいけます』


 フロッピー含めてみんなのやる気満々だ!!

 スパイスが一人会議をしていたら、みんなが集まってきた。


 ここは!

 品川のホテル近くの広場です!


 一昨日ジーヤを倒してから、みんなで海の向こうに移動して飲み会をして大いに盛り上がったんだよね。

 で、勇者パーティのみんなはノンアルだけど、たらふく料理を食べてから寝落ち。

 疲れてたんだろうねー。

 スパイスは彼らをホテルに泊めてあげたのだった。


 そして一日ゆっくり休む期間をあげて、本日は勇者パーティの解散式です!


「どうもどうも」


 おっ、体格の良い女子高生がペコペコしながらやって来たぞ。

 はづきちゃんだ!


「はづきちゃん魔王をやっつけた救世主なのになんで腰が低いの」


「いやー、私はこう猫背でペコペコしてるくらいが一番しっくりくるというか」


「胸張ればいいじゃーん! ほらー!」


「あひー」


 はづきちゃんの背筋を伸ばさせていたら、これを興味深げにシェリーが眺めているのだった。

 いつの間に!


「割と前から来てたわよ。私、スニーカーだと足音しないのよね」


 気配までなかった!


「おはよう、スパイス、はづき。色々世話になったわね。この2ヶ月間は勉強だったわ。私、この後大学に戻るから」


「シェリーありがとう~。大事な時期なのにごめんね」


 はづきちゃんがペコペコしている。

 シェリーは大学生だもんなあ。


「9月から新学期スタートだもの。夏休みを利用しただけよ。実は全然負担になってないの。じゃ、はづきも待ってるから。後輩は大歓迎よ」


 おや~?

 はづきちゃん、高校卒業後はイギリスの大学に留学で内定済みだな?

 また、なんかペコペコしているはづきちゃんなのだった。


 で、スパイスはと言いますと、シェリーとむぎゅむぎゅ握手する。


「最後までスパイスの本当の姿に出会えなかったわね……」


「世の中は知らなくていいこともたくさんあるよー」


「子ども、双子なんでしょ? 絶対会わせてよね。イングランドから飛んでくるから」


 文字通り生身で飛んでくるんだろうな!

 で、次に来たのは珍しい組み合わせ……というか、ここ最近マブダチになった、カイワレとゼルガーだ。


「オー! スパイス! リーダー!」


 カイワレが駆け寄ってきて、オーバーリアクションからのハグ!

 をはづきちゃんが「あちょー」とつっついて10mくらいふっ飛ばした。


「アーウチ!」


「女子にいきなりハグはちょっと……!」


 花も恥じらう乙女のはづきちゃん!

 で、スパイスは浮かび上がってゼルガーと握手なのだ。


「実に充実した時間だった。俺の人生の中でも大きな財産となるだろう」


「そっかー! ゼルガーも色々ありがとうね! スパイスの補佐をしてくれてありがたかった!」


「俺も将来、黒きたてがみの一族を率いる立場になる身だ。勉強させてもらったよ」


「族長候補だったのかー!」


 そして最後に来たのは、タリサとモリトンだ。

 んん~?

 この組み合わせは~?


 手を繋いでるんだけど~!

 ちょっと視線を交わしあったりして、二人でひそひそ話をして、笑っている。


 もしや……一線を超えた!?


「ちなみにスパイスよ。モリトンはタリサがスーダンでの成人年齢になるまでは清い関係でいるつもりだそうだ」


「ゼルガーに心を読まれた!」


 タリサとモリトンの二人は、昨日二人きりで東京観光をしまくったらしい。

 デートじゃん!

 で、清い関係から抜け出すということは、こう……モリトンくんは責任を取りそうな気配が凄いんだよなあ!


「スパイスー! はづきー! すっごく! すっごく楽しい二ヶ月だった! あとあと、色々大切なものも得られたし」


「大切な……? ハッ」


 はづきちゃん、スパイスと同じ下世話な発想をしたな!

 彼女がむっつりスケベらしいことは、周知の事実である!


「僕からもありがとう。とても大切な時間になった。タリサとも出会えたし」


 ざわつくスパイスとはづきちゃんとシェリー!

 なんでシェリーまで!?


「えー、色々ありましたがー」


 はづきちゃんが広場で演説している。

 勇者パーティとスパイスがいるので、目立つ目立つ。


「これで! 勇者パーティを解散します! みんなありがとー!」


 わーっと拍手するみんな!

 なんか野次馬の人たちもうわーっと拍手して盛り上がった。


 感極まって泣いちゃうタリサ。

 よしよしするモリトン。


 即座にSNSにタリサ&モリトンの熱愛写真が流れていったね!!

 退路は絶たれた!

 二人とも前進するしか無いぞ!!


 それはそうと。

 こうしてスパイス史上最大のイベントが終わりを告げ……。

 またスパイスは個人活動に戻っていくのだった。


 ここからマシロの出産でしょ?

 恐らく引退するはづきちゃんがまたイベントをやるし……。

 その間に、力の魔導書回収がいけるかな?

 行くしか無いか!

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 これではづきちゃん編は一段落しましたし、ここからは真の最終章…スパイスちゃん側のラスボス(?)討伐編がスタートな訳ですね。果たしてどんなヤバい輩がお出ましするのか…。 それでは…
パワードの魔女が軍人から幼女にッ!?(ガタッ)(落ち着け) それはさておき勇者パーティーお疲れ様でした〜。 ……あれ、ユーシャちゃんは?
え? ガチ幼女!?
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